薄氷の7点差勝利 オールブラックス指揮官「選手は東京を好きすぎる」

[ 2022年10月29日 21:17 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2022   ニュージーランド38―31日本 ( 2022年10月29日    東京・国立競技場 )

<日本・NZ>前半、トライを決めるNZ・レタリック (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 世界ランキング4位の「オールブラックス」ことニュージーランド代表が、同10位の日本代表を38―31で破った。通算の対戦成績は7戦全勝となったが、あわや世紀の番狂わせを許す寸前まで追い込まれるなど、かつてない苦戦を強いられた。

 記録的な大勝を繰り返してきた日本を相手に、残り1分で4点差に詰められる薄氷の勝利。今年はテストマッチ3連敗、史上最悪の世界ランク5位まで落ち込み、一時は解任危機にも瀕したイアン・フォスター監督は「最初から最後まで日本にプレッシャーをかけられた。本当にタイトなゲームになった。われわれがもっと成長しなければならない」と話した。

 前半26分には曲芸のようなオフロードパスを次々につなぎ、WTBリースのトライを生む“らしさ”で国立を魅了。しかしこれまでの対戦のようにセットプレーで圧倒できず、後半26分にはロックのレタリックが姫野へ危険なコンタクトプレーをしたとして、一発退場となるレッドカード。残り時間は数的不利を強いられたが、フランカーのケーン主将は「14人になってから、一瞬一瞬集中しようと話した」と話し、逆に集中力を高めて逃げ切ったことを明かした。

 今回はベストメンバーで日本に遠征し、かつてないほど真のレギュラーに近い布陣を敷いたが、1トライ1ゴールで追いつける7点差の勝利。指揮官は日本については「(以前と)体のつくりが違い、激しさを80分間通してプレーする力が付いている」と成長を賞賛。一方、22日の来日以降はオフタイムにラーメン屋などに繰り出していた選手の存在を知ってか、「選手は東京が好きすぎるかも知れない」とチクリとやった。

続きを表示

2022年10月29日のニュース