ジョセフジャパン 打倒NZへ先手必勝の合言葉は「ストリートファイト」 7度目挑戦で初金星目指す

[ 2022年10月29日 04:39 ]

グラウンドに出てくるリーチ(中央左)ら日本代表フィフティーン(撮影・木村 揚輔)
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 ラグビー日本代表は29日、東京・国立競技場でニュージーランド代表とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」に臨む。28日は会場で前日練習を行い、ともにフランカーのリーチ・マイケル(34=BL東京)と下川甲嗣(23=東京SG)は軽快な動きで調整。オールブラックスからの金星獲得へ、先手必勝のテーマで挑む姿勢を示した。

 桜の戦士がビッグゲームをプレーする。ステージは約6万5000枚のチケットが完売した国立。立ちはだかる敵キャラは世界最高峰のオールブラックスだ。リーチは「ずっとワクワクしている。楽しんでやっていきたい」と胸を躍らせた。

 今回、チームが掲げるテーマは「ストリートファイト」。攻守で素早く仕掛けることをイメージしている。対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター」が連想される合言葉。カウンターやボール争奪戦、相手選手との1対1の攻防で、先手を打つ意識を共有するためのキーワードだという。下川は「先手を打つことがストリートファイトでも大事。自分たちから仕掛ける」と戦闘モードに突入した。

 リーチには“リベンジ”したい相手もいる。スーパーラグビーのチーフスで同僚だったケーン主将だ。18年3月にはサンウルブズの一員としてマッチアップしたが、強烈なタックルを受け肋軟骨を骨折。屈強な相手へ「やり返したい」と冗談交じりに闘志を燃やした。

 チームは今秋、練習の一環で柔術に取り組んだ。総合格闘家ヒクソン・グレイシーの弟ホイラーにブラジリアン柔術を伝授され、NZ人初の黒帯取得者というライアン・ヘンリー氏が指導。瞬時に相手のバランスを崩す技術を養ってきた。

 NZとの通算対戦成績は6戦全敗。今回は7度目の挑戦で初の金星を目指す。「勝つ気でいる。テーマをどれだけ表現できるか」とリーチ。ファイト一発で漆黒の敵を倒してみせる。

 《NZケーン主将 リーチとの再戦「楽しみ」》ニュージーランドのケーン主将もリーチとの“再戦”を「楽しみにしている」と、心待ちにした。チーフスでの元チームメートへ「良い選手。日本代表のハート&ソウルだ」とリスペクトしつつ「試合後に彼とビールを飲みたいね」と笑った。この日の前日練習では、リラックスした表情で調整した。日本のディフェンス面を警戒するポイントに挙げて「タフなゲームを想定している。良いパフォーマンスをしたい」と話した。

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2022年10月29日のニュース