強心臓!川崎春花 2週連続Vへ好発進66で首位 今季平日最多観衆も「楽しかった」

[ 2022年10月29日 04:45 ]

女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース第1日 ( 2022年10月28日    埼玉県武蔵丘GC=6650ヤード、パー72 )

<三菱電機レディース・初日>10番、ティーショットを放つ川崎春花(撮影・西尾 大助) 
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 前週のNOBUTA GROUPマスターズGCレディースで2勝目を挙げたルーキーの川崎春花(19=村田製作所)が6バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーで首位発進した。19歳182日で2週連続Vとなれば、畑岡奈紗、宮里藍に次ぐツアー史上3番目の年少記録となる。大会連覇が懸かる渋野日向子(23=サントリー)は1バーディー、3ボギーの2オーバーで61位と出遅れた。川岸史果(28=加賀電子)、西郷真央(21=島津製作所)が6アンダーで首位に並んだ。

 3番では2段グリーンの下から6メートルをねじ込んだ。5番では4メートルを難なく沈めた。川崎が、渋野のお株を奪う強気なゴルフで序盤からバーディーラッシュを見せた。「先週、打ち方を変えてそれが今、良い感じです」。ボールの位置を指4本分体に近づけ、手元を高く修正したパットがさえた。2週連続Vへ、好発進した。

 初めて渋野と同組のラウンド。今季女子ツアーの平日最多となる5587人の観衆に囲まれた。京都市出身ではんなりとした口調の19歳に緊張はない。「びっくりして楽しかった」と笑う。ラウンドが進むにつれ、ティーショットの飛距離も渋野を上回った。「後半からはしっかり振れて、いつもより飛んでいたと思います」と胸を張った。

 ラウンド中、渋野、山下と同組3人で女子トークにも花を咲かせた。川崎が驚いたのは渋野のメリハリ。「渋野さんは話す時とプレーの切り替えがお上手だと感じました」。思えば前週も同組で回った西郷のグリーン周りのマネジメント力に驚き「ひそかに勉強してました」と話す。尊敬する先輩方の「強み」を見て感じ、次々と吸収している。

 9月の日本女子プロ選手権で初V。その後、豪華なペアリングに抜てきされると重圧を感じ2週連続予選落ちも経験した。今は違う。渋野、山下との注目組でも主役を張った。19歳182日で2週連続Vとなれば畑岡奈紗(18歳261日)、宮里藍(19歳1日)に次ぐツアー史上3番目の年少記録となる。渋野にも劣らぬ存在感を放つ19歳が今日も大ギャラリーを沸かす。

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2022年10月29日のニュース