元ニュージーランド代表マコウ氏&カーター氏が語る 日本がオールブラックスに勝つポイントは?

[ 2022年10月29日 06:00 ]

インタビューに応じたリッチー・マコウ氏(左)とダン・カーター氏
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 ラグビー日本代表はきょう29日、東京・国立競技場でテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」のニュージーランド(NZ)代表戦に臨む。大正製薬と「リポビタンアンバサダー」契約を締結した元NZ代表のリッチー・マコウ氏(41)とダン・カーター氏(40)も来日。28日までに都内でスポニチなどのインタビューに応じ、18年11月以来4年ぶりとなる同戦の展望や注目選手を語った。

 ――両氏も13年11月に来日し、日本に54―6で勝利。当時の日本と現在を比べてみて。
 マコウ氏「最終的な得点差はかなり開いたが、タフな試合だったのを覚えている。あれから日本は15、19年のW杯で成功し、かなり成長している。13年に比べて選手それぞれが、ティア1にも勝てる自信を持っていると感じるよ」

 カーター氏「リッチーが言うようにタフな試合だったね。この10年間で、日本代表は成長してティア1と対等にプレーできるようになった。躍進した19年W杯以上の結果を23年W杯でも残せるかが彼らのチャレンジになる」

 ――日本で注目している選手は。
 マコウ氏「一人挙げるのであれば姫野和樹だ。スーパーラグビーのハイランダーズでプレーしていた彼のプレーも見ていた。良い結果を残したと思うし、それが彼の自信になっていると思うよ。どのようにチームを引っ張るのか楽しみだね」

 カーター氏「日本代表のセレクションにおいて、私が所属していた神戸の選手が何人入っているか必ずチェックする。今回の試合でも注目しているのは、良き友人である山中(亮平)だ。距離の出るロングキックを持っているし、アタッキングライン、ゲームの読みも非常に優れているね」

 ――日本がオールブラックスに勝つためには。
 マコウ氏「日本に勝機があるとしたら、オールブラックスの思い描くゲームプランを(遂行)させないことだね。今年もあったが、オールブラックはうまくいかないようなゲーム展開になると、個人プレーに走ってしまう。そういったゲームに日本ができるのであれば、勝機はあるよ」

 カーター氏「オールブラックスは日本がどういったプレーをしてくるかは分かっているはずだ。接点で圧倒されても、日本は絶対に引いてはいけない。あとは日本にとってチャンスの場面は多くない。だから得点機会で必ずスコアするための高い精度が求められるね」

 ◇リッチー・マコウ 1980年12月31日生まれ、ニュージーランド出身の41歳。7歳からラグビーを始め、各世代代表や州代表を経て00年代表デビュー。ポジションはフランカー。ワールドラグビー年間最優秀選手賞3回。オールブラックス主将として、W杯2大会連続優勝。通算キャップ148。

 ◇ダン・カーター 1982年3月5日生まれ、ニュージーランド出身の40歳。6歳からラグビーを始め、各世代代表や州代表を経て03年6月のウェールズ戦で代表デビュー。W杯には03年大会から4大会連続で出場し、通算キャップは112。テストマッチ通算1598得点は歴代最多記録。ワールドラグビーの年間最優秀選手に3度選出。ポジションはスタンドオフ。

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