遼 31歳誕生日にイーグル2発、5位浮上“人生かけた蓄積”生かした

[ 2022年9月18日 05:20 ]

男子ゴルフツアー ANAオープン第3日 ( 2022年9月17日    北海道 札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72 )

16番、ティーショットを放つ石川(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 12位から出た石川遼(31=CASIO)が2イーグル、3バーディー、3ボギーの68で回り、通算12アンダーで首位と6打差の5位に浮上した。09年本大会、11年ミズノ・オープンに続く自身3度目となる1ラウンド2イーグルで、31歳の誕生日を自ら祝福した。池田勇太(36=フリー)が通算18アンダーまで伸ばし、初日から首位を守る完全Vに王手をかけた。

 誕生日を祝うイーグルパットが2度、決まった。5番パー5では奥から下り10メートルのスライスライン。12番パー5では右奥から12メートルを沈めた。「ラインの読み、距離感はゴルフ人生をかけて蓄積するもの」と言う。15歳でツアー初Vを達成した石川も、31歳。膨大な経験に照らし合わせながら傾斜を感じ、読み、そして決めた。

 パットを打つ際はまず「強さをイメージする」。次に狙いを「ボヤッとさせず」ピンポイントで定める。この日は「読みが当たりまくってパターが楽しかった」。1ラウンド2イーグルはキャリア3度目。誕生日とも重なり、欲しいものに「炭酸のシャンプー、ゴルフの方ではPGA(米ツアー)の出場権。これはプライスレス」と笑った。

 「PGAでは200~225ヤードのデータを見てもにわかに信じ難い精度で打ってる。そこも刺激になる」。5番は残り205ヤードを5I、12番では250ヤードから3Uでグリーンに乗せ、好調なパットをかみ合わせた。

 10年中日クラウンズでは最終日に58で回り、歴史に残る大逆転Vを演じた時と同じ首位と6打差。誕生日の夜も「トレーニングに行き、ご飯を食べます。30歳のきのうと変わらず」と笑った。残り18ホール。何かが起きそうな予感はある。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月18日のニュース