【玉ノ井親方 視点】北勝富士 貴景勝ら埼玉栄後輩が刺激、まだまだ成長途上

[ 2022年9月18日 05:30 ]

大相撲秋場所7日目 ( 2022年9月17日    両国国技館 )

隆の勝(右)を押し出しで破る北勝富士
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 平幕の北勝富士がただ一人全勝を守った。今場所は立ち合いの当たりも良いし、おっつけながら前に出る自分の形ができている。30歳のベテランだが、馬力は衰えていない。相撲のうまさも持っている。隆の勝が右から突いてくるタイプだったので、左に回り込んでおっつけながら、相手の右を封じて十分な形にさせなかった。

 最近は貴景勝や琴ノ若ら埼玉栄高の後輩たちに番付で置いていかれているが、そういう状況が逆に発奮材料になっているに違いない。まだまだ三役で十分活躍できる力士で、本人もさらに上を目指そうと思っているはず。地道に努力していれば、こうして結果も出る。

 今場所は上位陣の相撲が安定しないが、まだ7日目。意識するのは早い。まずは勝ち越しが第一目標。その後は一日一番、自分の相撲を取ることに集中することが大事だ。(元大関・栃東)

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