アメフト立命大 2TDパスキャッチのWR大野はライバルを刺激にする男「意識してます」

[ 2022年9月18日 16:44 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   立命大69―14甲南大 ( 2022年9月18日    王子スタジアム )

<甲南大・立命大>報道陣の質問に答える立命大WR大野(撮影・堀田 和昭)
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 十分意識して、立命大WR大野光貴(2年)は試合開始直後のプレーコールを聞いた。「1本目から自分で決めてやろう、という気持ちを持っていました」。自陣31ヤードから始まったシリーズ。QB庭山大空(3年)がパスを投じた時、すでに大野は無人のフィールドを駆け抜けていた。先制の69ヤードTDパス。開始19秒の衝撃は、オフェンスに勇気を、相手ディフェンスに恐怖を与えた。

 今季初戦の京大戦(1日)。攻撃にエンジンがかからず、思わぬ大苦戦を強いられた。仕切り直しの甲南大戦。練習の姿勢から見直し、チーム全体が失地回復を目指した。

 エースレシーバーを目指す大野にとって、新たな発奮材料もあった。17日の試合で、同じ学年、同じポジションの溝口駿斗(関大)が神戸大戦で2TDパスに絡むパフォーマンス。「一番気になる選手。あんなに活躍していたので、立命大を代表して、いいプレーをしたかった。(溝口を)意識してます」。第2Q3分02秒にも、17ヤードのTDパスをレシーブ。名門で1年生から出番を得た素材は順調に伸びている。

 大野が成長の糧にする存在は、他校のライバルだけではない。1年生のWR木下亮介も、抜群の身体能力を生かして、1TDを含む3度のパスキャッチでアピール。「あんなにうまいヤツが入ってきて、刺激を受けている。ライバルとはちょっと違うけど、日本一になるために切磋琢磨していきたい」。競争心が生み出す相乗効果は確実に立命大を強くする。

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2022年9月18日のニュース