昨年の高校横綱・落合哲也が幕下15枚目格付け出し資格獲得 高卒では逸ノ城以来、史上2人目

[ 2022年9月18日 20:52 ]

幕下15枚目格付け出し資格を獲得した落合哲也
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 全日本実業団相撲選手権大会が18日、愛媛・乙亥の里乙亥会館で行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と中止になっており、3年ぶりの開催となった。

 個人戦は、鳥取城北高出身で昨年の高校横綱の落合哲也(19)が父親の会社である「有限会社 野田組」所属で出場。圧倒的な強さで決勝へ勝ち進み、優勝経験のある黒川宗一郎(30=アイシン軽金属)を切り返しで下して優勝を果たした。踏み込んでもろ差し、黒川が肩越しの右上手から投げにくるところを体を寄せて切り返し。全試合を通して隙のない相撲内容だった。

 今大会の優勝で幕下15枚目格付け出しの資格を獲得。昨年の全日本選手権で高校生ながら8強に入ったことで三段目付け出しの資格は既に得ていたが、さらに上の番付からスタートできることになった。高卒で同資格を得るのは、13年の同大会で優勝したイチンノロブ(鳥取県体育協会=現小結・逸ノ城)以来、史上2人目の快挙。以前から角界入りを希望しており、入門する部屋や時期も含めて今後の動向に注目が集まる。

 12チームが参加した1部団体戦は、日本通運が2大会ぶり8度目の優勝を果たした。決勝は間口グループと対戦。先鋒・田中大介(24)が先制した後、中堅・古川晴貴(27)が敗れてタイに。準々決勝、準決勝と1―1の大将戦を制してきた中村悠星(25)がここでも勝負強さを発揮し、相手の大将・真野圭梧(25)が当たってすぐに引いたところを押し倒して勝負を決めた。

 13チームが参加した2部団体戦は、7月の東日本実業団1部で優勝している日大職員が、坂元元規(現十両・大奄美)らを擁した15年以来5大会ぶりの優勝。榎波将史(24)、中島望(26)、佐藤淳史(24)、木崎雄也(25)の若い日大OBが元気な相撲を見せた。

 ▽個人戦 準々決勝
黒川宗一郎(アイシン軽金属) 寄り切り 榎波将史(日大職員)
松園大成(日体大職員) 突き出し 中島望(日大職員)
落合哲也(野田組) 上手投げ 寺田貴博(日本通運)
宮下治也(福井県立嶺北特別支援学校教員) 寄り切り 三輪隼斗(ソディック)

 ▽準決勝
黒川宗一郎 突き落とし 松園大成
落合哲也 寄り切り 宮下治也

 ▽決勝
落合哲也 切り返し 黒川宗一郎

 ▽1部団体戦 準々決勝
アイシン軽金属 3―0 アイシン
間口グループ 2―1 ソディック
和歌山県庁 2―1 摂津倉庫
日本通運 2―1 九州電力

 ▽準決勝
間口グループ 2―1 アイシン軽金属
日本通運 2―1 和歌山県庁

 ▽決勝
日本通運 2―1 間口グループ

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2022年9月18日のニュース