尾関 プロ初イーグルで単独首位!「よく言われます」小芝風花似ルーキー、2週連続10代Vに王手

[ 2022年9月18日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 住友生命レディース東海クラシック第2日 ( 2022年9月17日    愛知県 新南愛知CC美浜C=6502ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットがカップをかすめ声を出す尾関(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に2打差の3位から出た新人の尾関彩美悠(あみゆ、19=フリー)がこの日のベストスコア66で回り、通算11アンダーで自身初の首位に立った。前週の日本女子プロ選手権を制した川崎春花(19=フリー)に続く今季2人目の10代Vを目指す。ツアー通算2勝の吉田優利(22=エプソン)が首位に1打差の2位。全米女子アマ勝利後の凱旋試合となった馬場咲希(17=東京・代々木高2年)は予選落ちした。

 15番パー5のティーイングエリアにあるイーグル賞100万円の看板に心が動いた。

 プロ入り後まだイーグルのなかった尾関が6Iで打った180ヤードの第2打は、台風の影響による強い追い風にも乗ってピン奥6メートルへ。これを沈めると、17番パー4では80ヤードの第2打を56度のウエッジで1メートルに寄せ、自身初の単独首位に躍り出た。

 「あのイーグルは凄い大きかったかなと思います。プロになってなかったし、ここまで来たら取りたいなと。うれしかったです」

 実は、賞金100万円の権利が発生するのは18日の決勝ラウンドのみ。ぬか喜びとなったが、プロ初イーグルには賞金以上の価値があった。アマチュア時代、尾関は2度、大事な試合でイーグルを記録している。最初は初めて日本一のタイトルを獲得した21年6月の日本女子アマチュア選手権。2度目はトップ合格を果たした昨年11月のプロテスト。イーグルは人生を変える吉事が起こる前兆。気分を良くしてこの日を終えた。

 プロテストの直後、トップ合格のご褒美としてマルチーズとトイプードルのミックス犬が家族に仲間入りした。名前は勝者を意味するウイナー。先週から愛犬の写真を貼ったコースメモを使用するようになってすぐの優勝争い。運気の上昇を感じる出来事が相次いでいる。

 初めて最終日最終組で回った6月サントリー・レディースは74とスコアを落として2位から8位に落ちた。これが2度目のV争いとなるが「ゴルフが好きなので楽しむことが一番かな」と笑う19歳。前週の日本女子プロ選手権を制したプロ入り同期・川崎の存在も刺激に念願のツアー初Vに挑む。

 【尾関彩美悠(おぜき・あみゆ】
 ☆生まれ 2003年(平15)6月16日生まれ、岡山県倉敷市出身の19歳。
 ☆サイズ 1メートル58、50キロ。
 ☆名前の由来 あざやかに、美しく、悠々と生きてほしいという願いを込めて父・美成(よしなり)さんが命名。
 ☆ゴルフ一家 家族の影響で6歳から競技開始。祖父・惇美さん、父・美成さん、姉・沙綺(さあや)さんと、親子三代ティーチングの資格を持つ。
 ☆実績 岡山・作陽高3年時に日本女子アマチュア選手権優勝。プロツアーは今年5月のリゾートトラスト・レディース5位が最高。
 ☆ルックス 女優の小芝風花に似ていると話題に。「よく言われます」と本人談。
 ☆目標 申ジエと、同郷の小倉彩愛。
 ☆趣味 寝ること。

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