栃丸が十両残留確実となる6勝目「自分の相撲」に徹して3連勝 負け越し決定から吹っ切れた

[ 2022年7月23日 19:53 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2022年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

栃丸
Photo By スポニチ

 十両・栃丸(29=春日野部屋)が幕下・狼雅(23=二子山部屋)を突き出し、十両残留が確実となる6勝目を挙げた。

 前日の徳勝龍戦に続いて、よく辛抱しての白星だった。立ち合いもろ手突きから徹底して回転良く突っ張り。何度も差されかけたがその度にふりほどいて最後まで突き切った。「自分の相撲は取れているんですけど、差されそうになったところはまた直していけたら」。勝っても常に反省を忘れない。

 西11枚目で負け越しており、関取の座を維持するには最低でも6勝が必要だった。大事な一番を前に、師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から「負けても死ぬわけじゃないんだから思い切って行ってこい」と激励された。その結果、好内容の相撲で十両残留が確実に。地元・東京で行われる秋場所をまた関取として迎えられることになりそうた。

 苦戦が続いた今場所、不戦勝をはさんで6連敗した時もあった。「悪い相撲で負けていたので、勝ち負けよりも自分の相撲を取れなかったことが悔しかった」。11日目に負け越しが決まってからは「自分の相撲だけを取ろうと気持ちを切り替えた」。翌日から見事3連勝。「いろいろ考えすぎた部分もあったので、あまり考えずに一番一番取ろうと思った。そうしたら星がついてきたのかなと思います」。残り1日、番付の下げ幅を少しでも減らせるように、千秋楽も自分の相撲に徹していく。

続きを表示

2022年7月23日のニュース