7番「不戦」幕内わずか11番 遠藤、大栄翔ら関取8人コロナ休場…通常21番の半分

[ 2022年7月23日 05:25 ]

大相撲名古屋場所13日目 ( 2022年7月22日    ドルフィンズアリーナ )

コロナで休場力士が多く人数も少ない幕内の土俵入り(撮影・奥 調)
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 日本相撲協会は大相撲名古屋場所13日目の22日、芝田山、片男波、伊勢ノ海、追手風の4部屋で新型コロナウイルスの感染者が出て、所属力士らの休場を発表した。幕内では遠藤の感染が判明し、関脇・大栄翔、玉鷲、錦木、翔猿、剣翔、大奄美、さらに十両の大翔鵬と関取8人が離脱。ケガが理由の2力士を含め、十両以上の休場21人は昨年初場所の19人を抜いて戦後最多となった。幕内14人も1950年春場所の12人を上回り、これまた戦後最多だ。

 18番組まれていた幕内は7番が「不戦」。通常の21番が約半分の11番となった。土俵入りは東が12人で、西も11人しか登場しない寂しい顔見せだった。さらに錦富士―翔猿から5番連続で「不戦」の取組が続き、館内も騒然。さらに「不戦」の取組が続くことに対して「ご了承ください」と理解を求めるアナウンスが流れる異常事態となった。不満の声も漏れ始め、優勝争いのトップに並ぶ逸ノ城が不戦勝となると、異様な雰囲気に包まれた。

 新型コロナ関連で力士らの途中休場は7日連続で11部屋目。場所前の感染判明による全休措置の田子ノ浦部屋を合わせれば12部屋で全体の3割近い172人になった。

 所属する片男波部屋の休場に伴い、玉鷲は04年初場所の初土俵以来初の休場に追い込まれた。ただし12日目までに記録していた史上4位の通算1448回連続出場は継続される。残り2日。粂川審判部副部長(元小結・琴稲妻)は「申し訳ない。力士は少なくなったが、盛り上げてもらうしかない」と述べた。

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2022年7月23日のニュース