ロコ・ソラーレが新シーズンへ始動 ベテラン石崎琴美残留「チームにとってベストの選択したかった」

[ 2022年7月23日 11:53 ]

オンライン会見で笑顔で話すロコ・ソラーレ藤沢五月

 2月の北京五輪カーリング女子で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレが23日、オンラインで会見し、2022―23シーズンに向けての意気込みなどを語った。チームは8月上旬に氷上練習を開始し、9月1日開幕の北海道カーリングツアー第3戦「第1回アルゴグラフィックスカップ」で今季初戦を迎える。

 北京五輪開催の影響で日本選手権が5月にずれ込み、約2カ月の短いオフだったが、それぞれにオフを満喫したメンバーは元気いっぱい。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ最初のシーズンとなる今季の目標についてリードの吉田夕梨花(29)は「具体的な目標はアイスに上がってから話し合って決めていくことになるけど、オリンピックを経験して決勝の戦い方が違うのかなと体感したので、あと一歩上、決勝での戦い方をチームで突き詰めるシーズンにしたい」、セカンドの鈴木夕湖(30)は「自分たちに何が足りないのかをしっかり考えて1試合1試合を大切にしていきたい」と抱負を語った。

 2大会ぶりに日本選手権を制したことで新シーズンを日本代表として迎え、10月下旬には新設されたパンコンチネンタル選手権(PCCC)に出場する。スキップの藤沢五月(31)は「初めてのPCCCということで、今までのPACCに新たにカナダとかアメリカとかが加わり、レベルの高い大きな大会になると思う。日本として世界選手権の枠を取ることが最低限度の目標になってくるので、それに向けて、どう自分たちのチーム力、技術力を高めていかるかという部分を、まずは自分たち課題を見つけて練習をしていくことが大事になっくると思う」と話した。

 また20年に加入したベテラン石崎琴美(43)がフィフスとしてチームに残留することも決まった。昨季の日本選手権までの予定で加入。石崎は残留を決めた理由を「4人、ロコ・ソラーレというチームに素晴らしい体験を一緒にさてさせてもらって、恩返しという気持ちもあるし、チームがどういうフィフスを置きたいか、いろいろ選択肢があると思うけど、私としてはチームにとってベストの選択をしたかった。チームから“また一緒にやってほしい”という話だったので、私もまたみんなと一緒に目標に叶えるために、このチームと一緒にやっていくことを決めました」と説明した。

 サードの吉田知那美(30)は「また新しいシーズンをこのメンバーで迎えることができて本当にうれしく思っている。世界一という目標に一歩届かなかった先シーズンだったので、最後を突き詰めて、未知の挑戦にはなるんですけど、このメンバーで楽しむことを忘れずに突き詰めていけたらと思っています」と話した。 

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