内村航平が後輩に説いた人間性の大切さ…会見のラストに象徴的なシーンが

[ 2022年1月14日 15:57 ]

<体操・内村航平引退会見>記者の質問に答える内村(撮影・木村 揚輔)
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 体操男子の個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロと五輪連覇するなど、キングとして君臨した内村航平(33=ジョイカル)が14日、都内で引退会見を行った。

 内村は引退会見で後輩への提言を求められると、人間性の重要性を説いた。「体操だけうまくてもダメだよ、と伝えたい。人間性が伴っていないと誰からも尊敬されないし、発言に重みがない」。内村が「本物のアスリート」として名前を挙げたのが、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)とフィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)だった。

 「大谷翔平君もそうだし、羽生結弦君も、やっぱり人間としての考え方が素晴らしいなって思うからこそ、国民の方々からも支持されて、結果も伴っている」

 内村は父・和久さんに小さな頃から「体操選手である前に1人の人間としてちゃんとしてないとダメ」と育てられた。「高い人間性を持った人間に、体操選手としてあってほしいと僕は思いますね」。会見の最後、内村は11日の引退発表時にねぎらいのコメントを寄せた人に向け、「この場をお借りしてお礼を申し上げたい。ありがとうございました」と感謝した。それは、内村の人間性を象徴するシーンだった。

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