ジョコビッチ 入国“再拒否”検討の中…ドタバタ第1シード 17日開幕全豪OP

[ 2022年1月14日 05:30 ]

練習で汗を流すジョコビッチ(AP)
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 テニスの全豪オープンの組み合わせ抽選が13日に行われ、男子シングルスで4連覇を狙うノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)は1回戦でミオミル・ケツマノビッチ(22=同)と対戦が決まった。新型コロナウイルスのワクチン未接種での入国を巡って査証(ビザ)の取り消しが検討される中、17日の開幕が迫っている。

 ジョコビッチの出場に関する状況が不透明なまま、ドタバタの末に男子シングルスの組み合わせが決まった。

 現地時間午後3時から開始予定だった抽選は直前になって主催者が延期を発表。理由に加え、どれほど開始が遅れるか情報がないままアナウンスが先行した。同45分からモリソン首相による会見が予定されていたことからジョコビッチに関する発表があるのではないかという現地メディアの反応もあった。しかし、同首相は改めて査証の取り消しに関する決定権はホーク移民相にあることを告げ「コメントはない」と対応。当初の予定から75分遅れで始まった抽選では世界ランキング1位のジョコビッチが第1シードとなった。

 対戦相手は決まった王者だが、出場が保証されたわけではない。この日もセンターコートの「ロッド・レーバー・アリーナ」で大会に向けた調整を行ったものの、ワクチン未接種に加えて前日に発覚した入国書類の“虚偽申告”騒動で地元の世論は猛反発。昨年12月18日に新型コロナ陽性の結果を知りながらフランス紙の取材を受けていたことなど信頼性が損なわれる事実が次々に発覚し、オーストラリアのメディアは「ダブルフォールト」と報じるなど厳しい。

 この日になって観客を収容人員の50%とする入場制限やマスク着用の義務化が発表されるなど主催者が新型コロナ対応に神経をとがらせる中、厳しい都市封鎖に耐えてきたメルボルン市民の理解は得られるのか。女子の名選手だったマルチナ・ナブラチロワさんはオーストラリアのテレビ局に「ワクチンを接種するかプレーしないか、選択肢は2つ」と王者に決断を迫った。このまま出場が決まっても、逆風にさらされることになりそうだ。

 【全豪OPを巡るジョコビッチ経緯】☆21年11月20日 昨季ツアー終了後、全豪出場について「もう少し待って様子を見よう」と態度を保留。新型コロナウイルスワクチン接種についても自身の情報公開を改めて拒否。
 ☆12月8日 主催者が発表したシングルスのエントリー選手に名を連ねる。
 ☆22年1月4日 参加選手に義務付けられているワクチン接種の免除を認められ、出場を明言。
 ☆5日 深夜にメルボルンに到着したが、オーストラリア当局から入国を拒否される。ワクチンの接種免除に必要な証明を示すことができなかったことが理由。入国ビザも取り消された。
 ☆6日 ドアの外で警官2人が常時監視する隔離ホテルに移送される。選手側弁護士は地元裁判所に異議を申し立て。
 ☆7日 地元裁判所から審理が予定されている10日までの国内滞在を認められる。
 ☆8日 弁護団が、昨年12月16日のPCR検査で新型コロナに感染していたことが確認され、これがワクチン接種できない理由と主張。一方で英BBC放送などが陽性だったとされる日に地元ベオグラードで行われたイベントにマスクを着けず出席していたと報じた。
 ☆10日 地元裁判所が入国を認める判断を示し、収容施設から即時解放するよう命じた。
 ☆12日 オーストラリア入国書類に事実と異なる記載があったことが判明。ジョコビッチはスタッフの代筆を認め「人為的な誤りで意図的ではなかった」と釈明。

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