内村航平が引退会見 今後は「体操にかかわるすべてのことにチャレンジ」入場曲は「栄光の架け橋」

[ 2022年1月14日 10:24 ]

<体操・内村航平引退会見>フォトセッションで報道陣に向かって手を振る内村(撮影・木村 揚輔)
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 体操男子の個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロと五輪連覇するなど、キングとして君臨した内村航平(33=ジョイカル)が14日、都内で引退会見を行った。

 ゆずの「栄光の架け橋」のBGMで会見場に入った内村は、今後について「絶対にやっていきたいという1つのことはなくて、日本代表の選手、後輩たちに自分が今まで経験してきたことを伝え、小さい子どもたちに体操って楽しいんだよって普及活動したり、体操にかかわるすべてのことをやってやっていけたら。僕自身も完全に体を動かすことをストップしないと思うので、自分が動いてみせてやるっていうのも1つあると思うので、体操にかかわるすべてのことにチャレンジしていきたいという気持ちです」と話した。

 内村は09~16年に世界選手権&五輪の世界大会で、前人未到の個人総合8連覇を達成。16年12月のプロ転向後は度重なる故障に苦しんだが、20年2月に個人総合に別れを告げ、種目別の鉄棒に専念することを決断した。

 厳しい国内選考を突破して、昨夏の東京五輪に出場。落下があって予選落ちを喫したが、約3カ月後の生まれ故郷・北九州での世界選手権で「会心の一撃」と自賛する完璧な着地を見せた。順位は6位でも、観衆を魅了した。

 世界大会で積み上げたメダルは、伝統の体操ニッポンで史上最多の計28個。キングが、黄金のキャリアに終止符を打った。

 ◇内村 航平(うちむら・こうへい)1989年(昭64)1月3日、福岡県北九州市生まれの33歳。長崎県諫早市で3歳の時に体操を始め、五輪初出場の08年北京大会で団体総合、個人総合で銀メダル。09~16年に個人総合で2度の五輪制覇を含む世界大会8連覇を達成し、16年12月に日本体操界初のプロに転向した。五輪4大会連続出場は体操ニッポン史上2人目。1メートル62、52キロ。 

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