改心の阿炎、会心の5連勝 「自分で考えて」対策バッチリ 北勝富士のおっつけ封じた

[ 2022年1月14日 05:30 ]

大相撲初場所5日目 ( 2022年1月13日    両国国技館 )

北勝富士(手前)を攻める阿炎(撮影・郡司 修)
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 幕内復帰2場所目で西前頭6枚目まで番付を戻した阿炎が北勝富士を押し出し、平幕では唯一の全勝となった。終盤に横綱、大関と熱戦を繰り広げた昨年九州場所の再現もありそうだ。横綱・照ノ富士は逸ノ城を上手投げで転がし、関脇・御嶽海は霧馬山を押し出し、ともに5連勝とした。

 しっかり確実に足を運び、パワフルな突き押しの北勝富士を料理した。阿炎は立ち合いのもろ手突きから長いリーチを生かし、的確にヒットを重ねる。この日朝、師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)から与えられた「いなしに気をつけろ」の忠告通り、土俵際も冷静に攻め抜いた。先場所7日目はこの相手に一方的に攻められ、初日からの連勝がストップ。その雪辱を果たして初日から5連勝とした。「相撲内容も良かった。場所に合わせ体調管理してきたので調子はいい」と声が弾む。土俵下で見守った藤島審判長(元大関・武双山)は「阿炎が内容的に一番いい相撲を取っているんじゃないですか。前へ出る相撲を貫いている」と称えた。

 阿炎は20年7月場所中に新型コロナウイルス対策のガイドライン違反が判明し、3場所出場停止処分を受けた。再出発にあたり土俵に臨む姿勢も改めた。「昔は感覚だけでやっていた」。今は相手の場所中の取組をチェックし対策を練る。この日も「北勝富士関はおっつけが上手なので。おっつけられないように考えて相撲を取りました」と胸を張る。

 西前頭6枚目まで番付を戻し、三役復帰が見えてきた。「見ている人たちに、もっと認めてもらえるように努力を積み重ねていく一年にしたい。一場所一場所の一番一番に集中したい」。地位など今年の具体的な目標をあえて掲げず、目前のことに全力を注ぐ。

 まだ横綱、大関の上位陣と当たる番付ではない。だが地道な取り組みで白星を伸ばせば、12勝した先場所に続き、照ノ富士に挑み場内を沸かせる機会がありそうだ。

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