大坂なおみ、16強進出逃す「負けると悲しい」 会見で涙「少し、休もうと」休養入りの可能性示唆

[ 2021年9月4日 12:38 ]

テニス全米オープン第5日 ( 2021年9月3日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

サーブを放つ大坂なおみ(ロイター)

 女子シングルス3回戦で世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)は、世界73位のレイラ・フェルナンデス(18=カナダ)に7―5、6―7、4―6で敗れた。ミスで自滅して、18歳の新鋭に逆転負け。4年連続の16強進出を逃し、2年連続3度目の優勝の夢もついえた。試合後の会見では涙を流し、休養に入る可能性を示唆した。

 敗戦後の公式会見。大坂は「ここ最近は勝っても嬉しいというよりホッとする。負けると悲しい」と胸中を吐露した。その後は言葉が続かず、司会者から「会見を終わりにしましょうか?」と助け船を出されたが「お気遣いありがとう。でも最後はまで話したい」と自らの意思で続行。最後は涙ながらに「自分の感情を理解しようと努力している。次、どの大会に出るかは決めていない。少し、休もうと思っている。しばらくプレーしないかもしれない」と言葉を絞り出した。

 18歳の新鋭を相手に突然、崩れた。自身サービスの第2セット第12ゲーム。キープすれば勝利が決まる状況でブレークを許すと、集中力が切れた。直後のタイブレークでミスを連発して自滅。ラケットを2度も地面に叩きつけ、いら立ちをあらわにした。「今日のプレーは子供のように見えたと思う。コントロールできないことが多く、フラストレーションがたまった」。第3セットでも流れを変えられず第1ゲームで先にブレークを許した。続く第2ゲームではポイントを奪われた直後にボールをスタンドに打ち込み、審判から警告を受けた。

 連覇を目指した全米で3回戦敗退。東京五輪、前哨戦ウエスタン・アンド・サザン・オープンも初対戦の左利きに3回戦で敗れており、悪夢は繰り返された。「今日は相手というより自分の問題」。18年全米で優勝後からうつに悩まされる中、今夏は「世界では様々なことが起きていて、朝起きるだけで勝利」と究極のプラス思考に目覚めたはずだったが、精神的に安定しない状態が続く。

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