18歳・桑木 デビュー戦2差5位発進、同郷の渋野から助言 一時は首位

[ 2021年9月4日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース第1日 ( 2021年9月3日    三重県 ゴルフ5カントリー四日市=6563ヤード、パー72 )

<ゴルフ5レディース第1日>3番、ティーショットを放つ桑木は5位タイ発進(撮影・井垣 忠夫)
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 今大会がプロデビュー戦のルーキー・桑木志帆(18=岡山御津CC)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、首位に2打差の4アンダー、5位と絶好のスタートを切った。ツアー通算2勝の大里桃子(23=伊藤園)が66で回り、6アンダーで自身初の首位発進。東京五輪銀メダルの稲見萌寧(22=都築電気)は虫刺されによる左腕痛のため途中棄権した。

 日本女子プロゴルフ協会公認1190人のプロゴルファーの中で最年少18歳。笹生ら01年生まれの新世紀世代より1学年下の桑木がプロデビュー戦で名刺代わりの好発進だ。

 「ちゃんとスコアメークして上位の方に行ければうれしいかなあと思っていたので。ハイ。うれしいです」

 裏街道のインスタート。出だしの10番で3メートルを沈めて幸先良くバーディーを奪うと12、13番では続けざまに9メートルのバーディーパットをねじ込み、前半を31で折り返した。後半1、2番の連続ボギーは悔やまれるが、6番では5メートルのバーディーチャンスを決めて再浮上。雨に加え時折、雷鳴も響く中、一時は首位に立つ場面もあった。

 小学生の頃から地元岡山のジュニア大会でよく顔を合わせていた4歳年長の渋野日向子のことは今でも「ひなこちゃん」と呼ぶ。8月には地元テレビ局の番組で対談。先輩プロに助言をもらい「いつかはひなこちゃんと肩を並べるレベルになりたい」と決意した。

 6月のプロテストは最終日の後半に33をマークしてどん尻の20位で滑り込み合格。「その時、結構いけるんじゃねえと思いました」と土壇場に強い精神力が本番でも生きた。

 ◇桑木 志帆(くわき・しほ)2003年(平15)1月29日生まれ、岡山県出身の18歳。父の影響で4歳からゴルフを始める。17、18年に中国女子アマチュア選手権を連覇。岡山理大付高から倉敷芸術科学大に進学。生命科学部で体育教師の資格取得を目指している。21年6月のプロテストに一発合格。得意クラブは1W。1メートル64、57キロ。

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