里見紗李奈 パラ・バドミントン女子、涙の金メダル!初代女王に「この日のこの瞬間のために頑張ってきた」

[ 2021年9月4日 16:59 ]

東京パラリンピック第12日 バドミントン ( 2021年9月4日    国立代々木競技場 )

<女子シングルス 車いすWH1決勝>金メダルを獲得し涙の里見 撮影・光山 貴大)
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 東京パラリンピックで初採用のバドミントン女子シングルス(車いすWH1)決勝が行われ、里見紗李奈(23=NTT都市開発)が金メダルを獲得。初代女王に輝いた。今大会、日本の「金」は9個目。上肢障がいSU5では鈴木亜弥子(34=七十七銀行)が決勝で中国選手に負けて銀メダル、杉野明子(30=ヤフー)は3位決定戦を制した。

 里見は決勝でタイの選手と対戦。第1ゲームを14―21で落として迎えた第2ゲーム。序盤リードする展開も、中盤に追いつかれて逆転を許してしまう。だが、粘る里見はそこから追いつくと再びリード。そのまま押し切り21―19で第2ゲームを奪った。勝負の第3ゲームも集中力を切らさず、21―13で逆転勝ち。涙を流して金メダルを喜んだ。

 16年、高校3年の5月に交通事故に遭い脊髄損傷。中学生時代、バドミントン部に所属した里見は17年から競技を開始。わずか2年半で19年8月に行われた世界選手権で、初出場初優勝。飽くなき探究心と競技への情熱でエースへと成長。試合中も笑みを絶やさないヒロインが母国開催のパラリンピックで頂点に立った。

 里見は山崎悠麻(33=NTT都市開発)と組んだ女子ダブルス(車いす)でも準決勝を突破。5日の決勝でシングルスに続くダブル金メダルを狙う。

 ▼里見「信じられないぐらいうれしいです。夢みたい。この日のこの瞬間のために頑張ってきたので、自分が目指した金メダルを獲得できて最高にうれしいです」

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