車いすテニス女子・上地「悔しい」銀、前回リオ銅から前進も世界1位に苦杯

[ 2021年9月4日 05:30 ]

東京パラリンピック第11日・車いすテニス女子シングルス決勝   ●上地結衣 3―6、6―7 デフロート○ ( 2021年9月3日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック車いすテニス 女子シングルス決勝>決勝で敗れるも、やりきった表情で抱き合う上地(撮影・坂田 高浩)
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 第2シードの上地結衣(27=三井住友銀行)は、第1シードのデフロート(オランダ)に3―6、6―7のストレートで敗れ「できることはやりきったけど、やっぱり銀メダルは悔しい」と大粒の涙を流した。

 相手は今季の4大大会3戦全勝で、世界ランク1位の女王。第2セットは3―5から連取して追い付き、何度もマッチポイントをしのいでタイブレークへ持ち込んだが「かなり手ごわい」と苦戦してきた宿敵に屈した。

 初出場し、8強に終わった12年ロンドン大会後は一時、引退も考えた。それでも、「私もパラの決勝の舞台に立ちたい」と現役続行を決断。16年リオ大会は銅メダルで「悔しかった気持ちは鮮明に覚えている」と胸に刻んでいた。頂点には届かなかったが、5年間で前進した。9年前には「考えることができなかった」という夢の舞台で躍動。開会式で聖火台への最終点火者も務めたヒロインは「最後まで攻める気持ちがあった(自分を)褒めてあげたい」と言葉を振り絞った。

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2021年9月4日のニュース