緊急事態宣言下での五輪、橋本聖子会長「できると確信」も「医療に支障をきたすことがあっては…」

[ 2021年5月21日 20:40 ]

<IOC・東京2020合同記者会見>合同記者会見で発言する東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(右下)。後方モニター上はIOCのジョン・コーツ副会長(代表撮影)
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 東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会などによる合同会議は3日間の日程を終え、21日にIOC副会長のジョン・コーツ調整委員長、組織委の橋本聖子会長らが会見を行った。

 五輪期間中、東京に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令中の際の開催について問われた橋本会長は、「安心安全のためにあらゆるコロナ対策を講じて、厳密に(ルールを)遵守していただく努力を続けていきたい。医学的な科学的な知見を結集して、万全の体制で安心安全な大会ができる努力をしていくのが私たちの考え」とした上で、「できるということを確信しながらですけど、何よりもやはり医療に支障をきたすことがあっては非常に難しいとおもっております。そういったことがないように、どこまでしっかりと理解してもらえるような徹底策を講じていくかということにに尽きる」と話した。

 IOCのコーツ副会長は緊急事態宣言下で5競技のテスト大会が行われたことを例に挙げ、「質問に対する答えはイエス」と自信を見せ、「WHO(世界保健機関)その他、科学、そして医学的なアドバイスをいただいていますけれども、プレーブックで定めている全ての措置、対策を講じるということは十分であり、安全かつ安心な大会が開催することができる。これは緊急事態宣言下であってもなくても、というアドバイスをいただいている」と胸を張った。

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2021年5月21日のニュース