ウィザーズ圧勝 八村18得点と奮起 NBA発足75季目で日本選手が初めてプレーオフに出場

[ 2021年5月21日 11:03 ]

ゴンザガ大の先輩サボニスと健闘を称え合う八村(AP)
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 NBA東地区全体8位のウィザーズは20日、地元ワシントンDCで行われた「プレー・イン・トーナメント」の9位ペイサーズ戦に臨み、最大38点差をつけて142―115(前半66―52)で圧勝。「プレー・イン・トーナメント」の2戦目で白星を挙げて第8シードの座を確保し、3季ぶりのプレーオフ(25日スタート)で第1シードの76ers(49勝23敗)と顔を合わせることになった。

 18日に敵地ボストン(マサチューセッツ州)で行われた「プレー・イン・トーナメント」の初戦(対セルティクス)でファウルトラブルに見舞われ、17分の出場で8得点に終わった八村塁(23)は第1Qの7分すぎに3点シュートを連続して成功。このクオーターだけで前回と同じ8得点をマークして反則は一度も犯さなかった。

 結局25分の出場でフィールドゴール(FG)を8本中6本成功させ、16得点と4リバウンド、2アシストを記録して反則は1回のみ。勝利が決まった瞬間、NBAがBAAとして11チームで発足した1946年以来、通算75シーズン目で初めて日本人選手がプレーオフに出場することになった。

 ブラドリー・ビール(27)は4本の3点シュートなどで25得点。レギュラーシーズンでトリプルダブルの歴代最多記録(183回)を樹立したラッセル・ウエストブルック(32)も18得点、8リバウンド、15アシストをマークし、ベンチから出たダニエル・ギャフォード(22)も15得点と13リバウンド、5ブロックショットを稼いでチームをけん引した。

 ウィザーズはリーグ屈指のセンターの1人、ジョエル・エンビード(27)や208センチの大型ポイントガード、ベン・シモンズ(24)らを擁する76ersに対しては昨季から5連敗中。今季も3戦全敗だが、このうち2試合は5点差と6点差だけに、接戦に持ち込んで勝機を探りたいところだ。

 ペイサーズはウィザーズと同じ38勝44敗でレギュラーシーズンを終了したが、このカードは今季4戦全敗。ゴンザガ大(ワシントン州)で八村の先輩となるドマンタス・サボニス(25)が19得点、11リバウンド、10アシストでトリプルダブルを達成したものの、6季連続でプレーオフに駒を進めることはできなかった。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場11分30秒=8得点)
(1)13秒・右エルボー付近からジャンプシュート=×
(2)1分35秒・右サイドから3点シュート=×
(3)2分32秒・スクリーンロールからのアリウープ=〇(アシスト・ビール)
(4)7分14秒・正面やや左から3点シュート=〇(アシスト・スミス)
(5)7分52秒・左コーナーから3点シュート=〇(アシスト・スミス)
 ▼第2Q(出場5分44秒=4得点)
*8分46秒・フリースロー2本=〇〇
(6)11分12秒・正面フリースローライン付近からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第3Q(出場8分9秒=6得点)
(7)1分56秒・右サイドでマクダーモットとの1対1からゴール下=〇
(8)4分0秒・正面からブリセットとの1対1。インサイドにドライブして右手でレイアップ=〇(アシスト・レン)
*6分57秒・フリースロー2本=〇〇
 ▼第4Q(出場機会なし)

<プレーオフ1回戦の日程>
 ▼第1戦=23日(フィラデルフィア)
 ▼第2戦=26日(フィラデルフィア)
 ▼第3戦=29日(ワシントンDC)
 ▼第4戦=31日(ワシントンDC)
 ▼第5戦=6月2日(フィラデルフィア)
 ▼第6戦=6月4日(ワシントンDC)
 ▼第7戦=6月6日(フィラデルフィア)
 *日付は米国時間。第5戦以降は状況次第で実施。

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