橋本聖子会長が“3徹”掲げる 来日人数削減、行動・健康管理、医療体制見直しを徹底

[ 2021年5月21日 20:04 ]

<IOC・東京2020合同記者会見>合同記者会見で発言する東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(右下)。後方モニター上はIOCのジョン・コーツ副会長(代表撮影)
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 東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会などによる合同会議は3日間の日程を終え、21日にIOC副会長のジョン・コーツ調整委員長、組織委の橋本聖子会長らが会見を行った。

 新型コロナウイルスの収束は見通せず、東京五輪への逆風は日を追うごとに強まっているが、橋本会長は突然、五輪開催へ“3徹”を掲げた。「来日人数削減の徹底、行動管理・健康管理の徹底、医療体制見直しの徹底」とし、「“3徹”を実行し、安全で安心できる大会を開催する」と話した。

 来日人数削減の徹底について、橋本会長は延期前の計画では五輪・パラリンピックで大会関係者が約18万人が来日する予定だったが、現段階で半数以下の7・8万人となっていることを強調。行動管理、健康管理の徹底については、来日する関係者の行動範囲を制限し、悪質な違反に対してはIDの剥奪を行うとした。

 また、医療体制見直しの徹底について、橋本会長は「コロナ対応に直接、従事している医療体制に支障がない形で構築していく必要がある。必要人数の合理化を進めた結果、医師は一日最大230人、看護師は一日最大310人程度を想定。全体の8割については見通しが立っている状態」と明かしていた。

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