朝乃山休場 出場停止なら大関陥落…芝田山広報部長「重大な不祥事」

[ 2021年5月21日 05:30 ]

大相撲夏場所12日目 ( 2021年5月20日    両国国技館 )

朝乃山の名前が館内の取組表から休場の部分へと移される(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 大関・朝乃山(27=高砂部屋)が20日、休場した。師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)によると、朝乃山が日本相撲協会の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反する不要不急な外出を認めたため、師匠判断で休場させた。

 朝乃山は同日発売の週刊文春で外出禁止期間の夏場所前、接待を伴う飲食店を訪れるなどしたと報道され、当初は相撲協会の聞き取りに「事実無根」と否定した。しかし関係者によると、19日の再度の聴取で一部を認め、休場の意向を固めていた。高砂親方は「外出禁止の期間に外出をしたので謹慎です」と話した。休場を受け、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「非常に遺憾。協会の看板を背負っている本人が大事な本場所に穴をあけたことは重大な不祥事だ」と批判した。

 今後はコンプライアンス委員会の調査に基づき、処分を検討する。昨年7月場所前と場所中に外出して会食した阿炎(当時幕内)の処分は出場停止3場所と5カ月の報酬減額50%。調査に会食の回数を偽って述べたことなどが悪質と指摘された。ある協会役員は「うそをつくことは一番いけない。朝乃山は大関でもあるし、阿炎以上の処分になっても不思議ではない」と話した。朝乃山はこのまま再出場しなければ負け越しで7月の名古屋場所はカド番となるが、出場停止になれば大関からの転落は免れない状況となった。

続きを表示

2021年5月21日のニュース