ヒートが6季ぶりにファイナルに進出 第5シードの東地区制覇は初めて

[ 2020年9月28日 11:26 ]

トロフィーを掲げて歓喜するヒートの選手たち(AP)
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 NBA東地区決勝の第6戦が27日にフロリダ州オーランドで行われ、第5シードのヒートが125―113(前半62―60)で第3シードのセルティクスを退けて4勝2敗。6季ぶり通算6回目(過去3回優勝)のファイナル進出を決めた。

 東地区決勝では1999年に最下位の第8シードだったニックスがシリーズを制したケースがあるが(第2シードのペイサーズに4勝2敗)、第5シードのチームがファイナルに駒を進めるのは、プレーオフが16チーム制となった1984年以降では初めて。2012年と13年に連覇を達成したときの主力は今季西地区を制してファイナルに勝ち上がったレイカーズのレブロン・ジェームズ(35)とあって、かつての大黒柱との“頂上決戦”は全米の注目を集めそうだ。

 スモール・ラインアップで最後まで通した第5戦ではフォワードのバム・アデバイヨ(23)が3季目で自己最多の32得点をたたき出し、14リバウンド、5アシストをマークして奮闘。ジミー・バトラー(31)も22得点と8アシストを記録した。ベンチ勢も活躍し、ウォリアーズ時代の2015年にファイナルでMVPとなっているアンドレ・イグダーラ(36)が5本のフィールドゴール(うち3点シュートは4本)をすべて成功させて今季自己最多の15得点。プレーオフで“ブレーク中”の新人タイラー・ヒーロ(20)も第4Qの11得点を含む19得点をマークして勝利に貢献した。第4Qに入ると中盤まで同点が3回、リードする側が4回交替するシーソーゲーム。しかしヒートは2分45秒に6点差のビハインドとなりながら、大詰めの攻防を制して勝者となった。

 10年ぶり22回目のファイナル進出を目指したセルティクスはヒートの変則ゾーン・ディフェンスに苦しむシリーズとなって敗退。ジェイレン・ブラウン(23)が26得点、ジェイソン・テータム(22)が24得点と自己最多の11アシストを稼いだが、102―103とした第4Q残り5分31秒からの3分21秒間でノースコアとなり、そこで点差を広げられた。第4Qのチームの3点シュートの成功は13本中2本のみ。土壇場でシュートの精度を欠いて勝機を逃した。

 セルティクスは東地区決勝では2012、17、18年を含め4回連続で敗退。レギュラーシーズンではヒートの44勝29敗に対して48勝24敗と成績では上回り、このカードは2勝1敗と勝ち越していたが東地区決勝では敗者となってしまった。

 同じフロリダ州オーランドで開催される今季の「ファイナル(FINALS)」の日程は下記の通り。

 ▼第1戦=9月30日
 ▼第2戦=10月2日
 ▼第3戦=10月4日
 ▼第4戦=10月6日
 ▼第5戦=10月9日
 ▼第6戦=10月11日
 ▼第7戦=10月13日

 *日付は米国時間。第5戦以降は展開次第。

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