恐怖の9番打者に太閤秀吉もビックリ!? Honda、吉田が3打点の活躍を見せ快勝!

[ 2020年9月28日 05:30 ]

第53回日本女子ソフトボール1部リーグL第7節   Honda 9-1 SGホールディングス ( 2020年9月27日    京都市・伏見桃山運動公園野球場 )

<Honda・SGホールディングス>2回に先制2ランを放ったHonda・吉田(日本ソフトボール協会提供)
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 第53回日本女子ソフトボール1部リーグ(日本ソフトボール協会・日本女子ソフトボール機構主催)は27日、京都市、愛知・刈谷、埼玉・朝霞の3会場で第7節の6試合を消化した。昨年2位のHondaは打線が奮起してSGホールディングスに快勝し2勝目。昨年女王のビックカメラ高崎は豊田自動織機に敗れ、早くも2敗目を喫した。

 初めての感触なのに、確信があった。2回2死二塁の先制機。吉田はライズボールを思わず2球振った後悔を忘れ、無心で内角ストレートを振り抜いた。打球は左中間へ消える先制2ランだ。岡崎学園高(愛知)から加入して6年目。リーグ戦初の一発に、振り返る声も弾んだ。

 「甘い球を逃さず打てました。打った瞬間、いったな、と」
 今季2度目の先発出場。9番打者の一撃が、ここまで1勝3敗と苦戦するチームに勢いをもたらす。3回にも2点を追加し、5回2死二塁のチャンスには、再び吉田が左翼へダメ押しの適時二塁打。12安打9得点の大勝劇は、間違いなく背番号12が道筋をつけた。

 23歳のシーズンに懸ける思いは強い。打率・100、本塁打、打点も0に終わった昨季。持ち味の思い切りの良い打撃を生かすため、オフは下半身を徹底的にいじめ抜いた。メンタル面でも、「絶対に打てる」とポジティブな姿勢を打席で貫くことを意識。夏場の練習試合で3試合連続本塁打を放つなど、確実に成長する姿を鈴木幸司監督も見ていた。

 「もともとパワーはあったし、あとはしっかり当てることができれば、やってくれる選手。きょうも吉田が打ってくれたおかげで、うちらしい戦いができた」。これで2勝3敗。出遅れた昨年2位チームも、ようやくエンジンがかかってきた。

 吉田が戦力として頭角を現した球場の右翼後方には、豊臣秀吉が築いた伏見桃山城を望む。戦国リーグはここからが中盤戦。天下統一を狙うHonndaの隊列に、頼もしい力が加わった。

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