渋野日向子 今季メジャー第2戦は51位「本当に足りないものばかり」

[ 2020年9月15日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ANAインスピレーション最終日 ( 2020年9月13日    カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6865ヤード、パー72 )

最終ラウンド、18番でバーディーパットを外した渋野日向子。通算2オーバーで51位だった(共同)
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 21位から出た渋野日向子(21=サントリー)は1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78とスコアを落とし、通算2オーバーの51位で今季海外メジャー2戦目を終えた。69をマークした畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)が通算9アンダーに伸ばし、日本勢最上位の7位。李ミリム(29=韓国)が通算15アンダーで並んだ3選手によるプレーオフを1ホール目で制し、初のメジャータイトルを手にした。

 最終18番で1メートルのバーディーパットがカップに蹴られる。険しい顔の渋野は、パターのシャフトで帽子のつばをコツンと叩いた。後半9ホールは「42」。会見では気丈に笑みを浮かべ、悔しさを押し殺して言った。

 「4日間の集大成にしては本当に情けない。前半が30点だとしたら後半はゼロに近い、むしろマイナス。3日間を全て台無しにするハーフでした」

 今大会で一度もなかった3パットが10、14番と2度もあった。4日間でワーストの33パット。「ミスヒットもあって、ラインも読めていなかった。全てにおいて、どうにもならない状態だった」。前半イーブンと耐えただけに、悔しさが募る。

 72ホール中、最後の9ホールで崩れたのは事実。一方で、収穫もある。最終日に33パットを要しても、4日間の平均パット数は28。同じくメジャーの全英女子では同31パットだっただけに今大会から実践したクロスハンドグリップへの手応えは得た。何より、今季日米4戦目で初めて4日間戦えたことが一つのステップ。「メジャーで4日間戦えたことで、経験値は上げられたかな」と顔を上げた。

 米国初戦は苦い終幕。「安定感が全くないし、爆発力もそれほどない。飛距離も、スピン量も経験も…。足りないものばかり」と次々に課題を挙げた。同じ米国で戦う大坂なおみが全米オープンを制したニュースを耳にし、「私とは天と地の差。心から凄いと思った」と刺激も受けた。今後は3大会、米ツアーに参戦することが決まっている。「もうちょっと立派になって、(日本に)帰れたら」。一つずつ、課題を乗り越えていく。

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