大坂なおみ“金ロード”へ加速 全米優勝“チームNAOMI”を“チームJAPAN”が強力援護

[ 2020年9月15日 05:30 ]

全米オープン優勝から一夜明け、記念撮影でトロフィーを手にポーズを決める大坂(AP)
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 全米オープンで2年ぶりの優勝を果たした大坂なおみ(22=日清食品)が日本テニス協会(JTA)の全面バックアップを得て東京五輪ロードを歩む。4大大会連覇の懸かる全仏オープン(27日開幕、パリ)にJTAからコーチが派遣される見通しであることが14日までに判明した。その後も継続してサポートを続ける方針で、“チーム大坂”とJTAが強力タッグを組み、来夏の金メダルを目指す。

 エスニック調の鮮やかなワンピース姿で、大坂が優勝トロフィーを掲げた。人種差別への抗議を続けた大会中の厳しい表情から一転。決勝から一夜明けた13日の記念撮影で笑顔がはじけた。父がハイチ出身で、母が北海道生まれ。3歳で米国に移住した「マイノリティー(人種的少数派)」の立場が人権意識の原点で、SNSには「祖先に感謝したい。彼らから受け継いだ血が体中を巡り、負けるわけにはいかないと思い起こさせてくれたので」とつづった。

 8月の大会で痛めた左太腿裏の状態が万全ではなく、14日に開幕したイタリア国際を回避。4大大会連覇の懸かる全仏も出場の明言を避けている。不透明な状況ではあるが、全米ではコロナ禍でコーチを派遣できなかったJTAが、大坂の出場を見据えて全仏にはコーチを派遣する方針であることが判明した。

 全仏では15歳の頃から大坂を知る女子日本代表担当の吉川真司コーチ(42)らが派遣される可能性が高い。日本協会の土橋登志久強化本部長(53)は「五輪で金メダルを獲れるポテンシャルを改めて感じた。実現できるように最大限サポートしたい」と説明した。全仏後も積極サポートを続ける方針で、大坂の専属トレーナーに日本人の中村豊氏(48)が加わったことも“チーム大坂”とJTAの連携強化の追い風となる。

 苦手のクレーコートで行われる全仏は3回戦が最高成績。それでも、英ブックメーカー・ユニベットの優勝オッズで、大坂はベルテンス(オランダ)と並ぶ10倍の2番人気で、18年優勝のハレプ(ルーマニア)の4・5倍に続く、優勝候補の一角に挙がる。

 生涯獲得賞金は女子で歴代22位の1777万234ドル(約18億8400万円)となり、李娜(リナ)(中国)を抜きアジア人トップに立った。全仏で頂点に立てば、2000万ドルの大台とトップ20入りが確実。女子テニス界の顔として金メダルへの道を進む。


 ▽女子シングルス決勝VTR 大坂が元世界1位のビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)に1―6、6―3、6―3で勝利し、2年ぶりの優勝を飾った。試合時間は1時間53分。第1セットは絶好調の相手に押され続けて、第2セットも第2ゲームで先にブレークを許したが、第3ゲームをブレークバック。一気に流れを引き寄せて、白星につなげた。決勝で第1セットを落とした選手が逆転するのは26年ぶり。優勝賞金300万ドル(約3億1800万円)を手にし、14日発表の世界ランキングで3位に浮上した。

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