国枝、5年ぶり7度目の栄冠 4大大会ではダブルス含め最多の45冠

[ 2020年9月15日 05:30 ]

テニス全米オープン最終日 車いすの部男子シングルス決勝   国枝2-1ヒューイット ( 2020年9月13日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

車いすの部・男子シングルスで5年ぶり7度目の優勝を果たし、トロフィーを掲げる国枝(AP)
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 車いすの部男子シングルス決勝で、第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)がアルフィー・ヒューエット(英国)を下し、5年ぶり7度目の優勝を果たした。

 車いすテニス界のレジェンドが3時間近くの激しい打ち合いを制し、金字塔を打ち立てた。国枝がオランダ女子のフェルヘールを抜き、4大大会でダブルスと合わせた最多45個目のタイトルを手にし「意識はしていなかったけど、記録が1位になることはうれしい」と喜んだ。

 36歳にして進化が止まらない。強打を武器とする22歳のヒューエット相手に技術だけでなく、今季向上に取り組んできたパワーでも対抗した。9度のダブルフォールトを出しながらも「入れにいくんじゃなくて、ファーストは必ず押していく」と徹底し、サーブで相手を崩してポイントにつなげる場面が目立った。

 今季の4大大会は全豪オープンに続き、ハードコートの舞台で2連勝。新型コロナウイルス禍で芝のウィンブルドン選手権は中止となったが、当初の5~6月から延期された赤土の全仏オープンに向け「3分の3を狙って頑張りたい」と力強かった。

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2020年9月15日のニュース