NBA、4カ月ぶりの実戦スタート ウィザーズ・八村はナゲッツ戦で18得点&9リバウンド

[ 2020年7月23日 06:57 ]

再開シーズンの舞台となっているオーランドのコート(AP)
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 フロリダ州オーランド郊外の「ESPNワイドワールド・オブ・スポーツコンプレックス」で30日からシーズンを再開させるNBAで22日、参加22チームに各3試合が割り当てられているスクリメージ(練習試合=各チーム3試合)がスタート。24勝40敗の東地区全体9位で“オーランド・バブル”と呼ばれる再開シーズンに臨むウィザーズは初戦で西地区全体3位のナゲッツ(43勝33敗)と対戦したが、82―89(前半36―42)で敗れた。

 各クオーターは通常の12分ではなく10分で実施され、八村塁(22)は先発して26分出場。フィールドゴール(FG)の成功は14本中6本(うち3点シュートは2本中1本)ながら、フリースローを6本中5本成功させてチーム最多の18得点と9リバウンドをマークした。

 しかしリーグ2位の30・4得点を挙げていたブラドリー・ビール(27)と、3点シュートのスペシャリスト、ダビス・バターンズ(27)が不参加となっているウィザーズは第4Q序盤で同点にしながら、大詰めでスコアラーが不在。チームのFG成功率は36・5%と低調で、八村も残り5分46秒から出場した第4Qは無得点だった。先発はシャバズ・ネイピアー(28)、イサック・ボンガ(20)、トロイ・ブラウンJR(20)、トーマス・ブライアント(22)と八村の5人。セカンド・スコアラーは12得点のブラウンJRだった。

 ナゲッツはベンチ入り8選手で応戦。母国セルビアで新型コロナウイルスに感染したセンターのニコラ・ヨキッチ(25)は27分出場して16得点、7リバウンド、7アシストをマークするなど球宴出場選手らしい働きを見せ、感染による影響はほとんどなかった。ガードのトロイ・ダニエルズ(29)が両軍最多の22得点をマーク。得意の3点シュートは9本中4本成功させた。

 ドラフト2巡目(全体44番目)に指名された218センチの新人センターで、元NBA選手のマヌート・ボル(元ブレッツほか=2010年に47歳で他界)を父に持つボル・ボル(20)は先発して32分出場。2本の3点シュートを決めて16得点を挙げただけでなく、10リバウンド、6ブロックショットを記録して勝利に貢献した。ボルはレギュラーシーズンではまだ出場していないが“オーランド・バブル”ではプレー機会が出てきそうだ。

 一方、フロリダ州では22日、新たに9785人の感染が判明。死者は139人で、今月16日の156人に次いで2番目に多い数字となった。5000人以上は29日連続。累計での感染者は37万9619人(死者5345人)で、ここ1週間の推移は10181→13695→11466→10328→12478→10347→9440→9785となっており、無観客で行われるNBAの再開シーズンでは厳格な感染防止対策が取られている。

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