【玉ノ井親方 視点】琴勝峰、動き回ることで結果出している

[ 2020年7月23日 05:30 ]

大相撲7月場所4日目 ( 2020年7月22日    両国国技館 )

琴勝峰(左)は高安をはたき込みで破る(撮影・小海途 良幹)
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 新入幕の琴勝峰は、土俵上で動き回って相撲を取っているのが良い。元大関・高安戦も動き勝ったという一番だった。最初は相手のペースに見えたが、回り込みながら突き返して、最後ははたき込んで勝負を決めた。

 番付が下のときは四つに組む印象だった。だが、相手が幕内となると組んでも簡単には勝てない。だから今場所は、四つ身にこだわらずに取っているのだろう。それがいい方向に出ている。初日に見たときは、体が少し小さくなったように思えたが、そうではなく、動きやすくなるように体を絞った結果のようだ。そのため、相手にいなされても、横の動きに体がついていっている。

 四つ相撲に加え、前に出る相撲も身に付けることができれば、攻め手が2パターンできる。今は勝っても負けても全てが肥やしになる時。結果を気にせずこのまま思い切り取り続けてほしい。 (元大関・栃東)

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2020年7月23日のニュース