池江璃花子 東京五輪1年前イベント登場、世界へメッセージ「1年後この場所で希望の炎が輝いて欲しい」

[ 2020年7月23日 20:06 ]

聖火の入ったランタンを掲げる池江璃花子(代表撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大により延期となった東京五輪は23日、開幕まで1年となった。大会組織委員会は午後8時から、開会式会場の国立競技場で「一年後へ。一歩進む。~+1メッセージ~TOKYO2020」と題したセレモニーを実施した。白血病からの復活を期す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス、日大)が登場して世界へ向けてメッセージを発信。聖火を灯したランタンを掲げ、五輪に対する思いなどを語った。

 「今から、1年後。オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思います。もちろん、世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。世界中のアスリートと、そのアスリートから勇気をもらっているすべての人のために。1年後の今日、この場所で希望の炎が、輝いて欲しいと思います」

 昨年に続く、2度目の1年前セレモニー。6月初旬から開催の検討を始め、急ピッチで準備を進めてきた。オープニング映像では1964年の五輪で使用されたファンファーレを採用した。昨年は五輪のメダルを披露するなど華やかな記念式典を開催したが、今年は世界でウイルス感染が収束しない現状を踏まえ、多くの人を集めるイベントの開催は見送った。

 池江はこの日、取材対応はなかったが「オファーを頂いた時は私でいいのかなと思いました。このような大役を自分にできるのかという不安もありましたが、話が進んでいくにつれ、こんな機会はもう無いかもしれないと思い、すごく楽しみだなという気持ちで引き受けさせていただきました」とコメントを出した。

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