渋野 2度目の米ツアー39位“しぶこ節”さく裂「すんごい勉強になりすぎた」

[ 2019年11月4日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー スウィンギングスカート台湾選手権最終日 ( 2019年11月3日    台湾・新北市 美麗華クラブ=6504ヤード、パー72 )

18番、バンカーショットを放つも、観客席に飛び、声を上げる渋野(撮影・木村 揚輔)
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 47位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)は6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69と伸ばし、通算3アンダーの39位で大会を終えた。目標のトップ10入りはならなかったが、最終日に意地の6バーディーを奪取。優勝したAIG全英女子オープンに続く米ツアー2戦目で多くの収穫を得て、次週は日米両ツアーを兼ねるスポニチ主催TOTOジャパンクラシック(8日開幕、滋賀・瀬田GC)に臨む。3選手によるプレーオフを制し、ネリー・コルダ(21=米国)が大会連覇を果たした。

 目標に掲げたトップ10には届かなかったが、渋野の表情は明るい。最終日は69をマーク。39位という順位以上の収穫を得た。「満足…って言っちゃダメですけど。でも、この4日間の中では一番収穫があった。ちょっとは成長したのが見える内容だったかな」。そう言って小さくうなずいた。

 インの10番からスタート。エンジンがかかったのは、イーブンで迎えた18番パー5だった。クロスバンカーからの3打目がグリーン奥のギャラリースタンドに直撃。グリーン奥のラフにはね返った。「壁ドンですね(笑い)。いい音したけど、こっちは必死必死」。第4打で寄せられなかったが、エッジからの5打目をウエッジで直接沈めてパーセーブに成功。ここから後半は5バーディーを奪い、スコアを伸ばした。

 米ツアー2戦目となった今大会。真っ先に挙げた収穫はアプローチだ。「難しいアプローチがあったけど、今日は寄ってパーを拾えた。バリエーションが増えた」。日本にはない芝、厳しいピンポジション。そこへの対応力が、4日間で磨かれていった。一方で「もっとショット力も必要だし、ロングパットを入れる技術も必要」と課題を口にするのも忘れなかった。

 4日に帰国し、日本での戦いに戻る。米ツアー参戦により、賞金女王レーストップの申ジエとの差は約800万円から1500万円に広がった。だが、20歳はこの1週間を前向きに捉えている。「すんごい勉強になりすぎた。残り4試合。もうちょっとマシなゴルフができたらいいかな」と“しぶこ節”。次週は米公式戦で、日本ツアーも兼ねるTOTOジャパンクラシックを迎える。「楽しみ。米ツアー2勝目?う~ん…頑張ります!」。成長したしぶこが、日本に帰ってくる。

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2019年11月4日のニュース