東海大16年ぶりVで箱根連覇へ弾み 駅伝初挑戦アンカー名取が青学大逆転

[ 2019年11月4日 05:30 ]

全日本大学駅伝 ( 2019年11月3日    愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮の8区間106・8キロ )

1位でゴールする東海大のアンカー・名取
Photo By 共同

 東海大が5時間13分15秒で16年ぶり2度目の優勝を果たし、令和初の伊勢路王者に輝いた。順位がめまぐるしく入れ替わる戦国駅伝で、5区で首位に立った東海大は一時は青学大に1位を譲ったが、最終8区でアンカー名取燎太(3年)が青学大を逆転。最終的には2位に1分44秒差をつけ、箱根駅伝2連覇に向けて強さを印象づけた。2連覇を狙った青学大は2位、中盤の遅れを挽回した駒大が3位に入った。

 遅れてきたエース候補、名取が三大駅伝デビュー戦で“黄金世代”といわれる最上級生の穴を埋める活躍を見せた。「走っている途中も鳥肌だったが、冷静にレースを運べた。この結果を受けて箱根2区を走りたい気持ちも出てきた」。入学後から故障に苦しんだ未完の大器が強豪校のエースに名乗りを上げた。

 今年の箱根駅伝優勝に貢献した館沢、鬼塚らの4年生数人をコンディション不良などで欠いた状況を両角監督は「飛車、角、桂馬落ち」と表現したが、1学年下の“プラチナ世代”が底力を発揮した。3区塩沢、4区西田の3年生コンビが6位から2位まで押し上げると、5区では一時首位に立つなど優勝への足がかりをつくった。優勝を決める大仕事を成し遂げた名取は「高校駅伝以来の駅伝で気合が入っていた。ケガであまり出られなかった悔しさも晴らせた」。ゴール後は黄金世代の胴上げで5度宙を舞った。

 大会MVPにも輝いた名取は長野・佐久長聖高3年時に出場した全国高校駅伝で1区区間賞を獲得。5000メートルも13分台をマークするなど実力は高く評価されていたが、入学前の3月に足の甲の疲労骨折が発覚。「結果も出なくて悪循環だった」。2年まで足首やアキレス腱の故障に苦しんだが、山歩きや大学から小田原間の“強歩”などの特別メニューで弱かった足首を強化してケガに強い体に生まれ変わった。

 今年は4月、10月のハーフマラソンで優勝し、両角監督は「(箱根は)2区もあるかな」と箱根のエース候補として認める。名取は「箱根優勝に向けてどの区間でも準備したい。ただ、僕が2区ならほかの区間が厚くなるかな」。早くも発言にエースの風格がにじみ出た。

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