股関節痛から2週ぶりに復帰 出水田トップスタート

[ 2019年9月12日 14:47 ]

男子ゴルフ ANAオープン第1日 ( 2019年9月12日    北海道北広島市 札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72) )

 2週前のRIZAP・KBCオーガスタを股関節痛で欠場した出水田大二郎(26=TOSS)が66をマークして午前組のトップに立った。

 前半を2バーディーで折り返すと、後半は猛ラッシュを見せた。12番パー5でグリーン奥12ヤードからチップインバーディー。14番では第2打をピン横3メートル、15番では1・5メートルとショットがさえて連続バーディーを奪った。さらに持ち前の飛距離を生かした17番では4Iで2オンを狙った。惜しくもグリーン手前にショートしたものの、ピンそばに寄せてこの日6個目のバーディー。最終18番でも第2打を20センチにピタリとつける会心のショットでバーディーで締めくくった。

 「全体的にショットが良かったですね。後半はパットも入ってくれました」

 2週前は満足に歩くこともできなかった。前々週のRIZAP・KBCオーガスタの練習日に股関節に痛みを感じ、我慢して初日を終えたものの2日目に痛みが増してスタート前に棄権した。

 病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けたが、異常は見られなかった。疲労の蓄積が原因と思われた。そのため前週の水曜日までは自宅で安静に過ごし「先週の中頃から痛みが引きました」と木曜日から練習を再開。「日曜日にこっち(北海道)に入って今週は月、火曜日とハーフを回りました。痛みもなく張りもないし、大丈夫でした」と問題はなくなったという。

 ケガで2試合を棒に振ったが、体調管理の大事さを再認識する転機になった。再発を防ぐため、日本ゴルフツアー機構の公認トレーナーの成瀬克弘氏に指導を受け、午前と午後の2回、股関節の可動域を広げる5種類のトレーニングを行っている。 

 「自分の体のことを考えるいいきっかけになったと思います」

 2月に鹿児島の実家から福岡に引っ越し、独り暮らしを始めた。それだけに“地元”大会のRIZAP・KBCオーガスタには強い思い入れがあった。「試合は自宅のテレビで見ていました。(優勝した)比嘉が凄い思い切りのいいプレーをしていた。緊張しないで楽しんでやっている感じだった。楽しんでやれたのが良かったのかなと思った」と同じ九州の後輩のプレーから刺激を受けていた。

 「今週はまずは楽しんでやれればと思っています。 ただ、2週間棒に振ったので、今週はその2週間分頑張りたいなと思っています」と話していた。

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