元関脇・嘉風が引退 関取最年長37歳、右膝回復せず決断…尾車親方「土俵で散りたかった、と…」

[ 2019年9月12日 16:47 ]

嘉風
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 日本相撲協会は12日に理事会を開き、元関脇で西十両7枚目の嘉風(37=尾車部屋)の現役引退、年寄「中村」襲名を承認した。16日に引退会見を開く。

 関取最年長のベテランは6月の大分・佐伯市での合宿中に右膝を負傷し、7月の名古屋場所は「右膝外側側副じん帯損傷で今後約2カ月間の治療を要する見込み」との診断書を提出して全休。6月に手術を受けた後は復帰を目指して三重県内で懸命なリハビリを続けてきたが、稽古できる状況には戻らずに「右膝前十字じん帯損傷、右膝後十字じん帯損傷、右膝後外側支持機構損傷、右腓骨(ひこつ)神経まひ」との診断書を提出して2場所連続休場となった。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)は幕下への転落が確実となり、現役続行か引退かで迷っていた。

 進退については自ら決断するようにと言われていた師匠の尾車親方(元大関・琴風)に引退を伝えたのは11日。LINEで報告した後に電話で話し合った。尾車親方は「幕下に落ちても先が見えない。年も年なので引退したいと連絡があった」と説明した。相撲を取らずに引退することになったため「土俵で散りたかった。(相撲を取り終えた後に)親方の前で引退を報告したかった」とも話していたという。

 嘉風は日体大を経て尾車部屋に入門し、2002年初場所に前相撲で初土俵を踏んだ。初土俵から所要9場所の05年名古屋場所で新十両。06年初場所で新入幕。今場所まで85場所連続で関取の座を維持してきた。通算成績は649勝642敗30休。三賞は殊勲賞2回、敢闘賞4回、技能賞4回。金星は現役最多タイの8個を獲得していた。

 1メートル77、148キロと決して大きくはない体で激しい相撲を取り続けてファンを沸かせてきたが、最後はケガに泣かされてしまった。今後は尾車部屋の部屋付きとして後進の指導に当たる。「人前であまり言ったことはないが、自慢の力士だった」と明かした尾車親方は「悔しい分、いい力士を育ててくれればいい。真っ向勝負の相撲を伝授してもらいたい」と期待した。

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