時松隆光 ボギーなし66発進 人生最高額の買い物がモチベーション

[ 2019年9月12日 16:08 ]

男子ゴルフ ANAオープン第1日 ( 2019年9月12日    北海道北広島市 札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72 )

<ANAオープン初日>10番、ティーショットを放つ時松隆光(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 時松隆光(26=筑紫ケ丘GC)が66の猛チャージで午前組のトップでスタートした。

 インの10番からスタートし、14番でバーディーを決め前半を35で折り返す。後半は1番から3連続バーディーを奪い6番でグリーン奥20ヤードからチップインバーディーを決めた。最終9番パー5でも2オンに成功し楽々とバーディーを奪い、ボギー無しの安定したプレーを見せた。

 「1、2番はフォロー(の風)でウエッジとピッチングで簡単ではなかったが、風のおかげでバーディーが取れました。3番のパー3もベタピンについて6番がチップイン。それが大きかったですね」と笑顔で振り返った。

 昨年、北海道を襲った胆振東部地震の影響で直前に大会が中止となり、今回は2年ぶりの開催。前回、時松は今平周吾、池田勇太の3人によるプレーオフまで進んだが、1オール目に今平が脱落。2ホール目に自らもボギーを叩いて池田に優勝をさらわれた。

 悔しい思いをしたが、それ以来、池田に実力を認められ練習や食事に誘われるようになった。

 「池田さんに負けたというか(前回は)あれ以上のゴルフはできなかった。一緒に戦って、ちょっとしてから練習ラウンドにご一緒させていただけるようになった。今週も練習ラウンドをご一緒させてもらって(今週は)あまり変なプレーをしてはいけないというのがどこか(頭の中)にあった」と振り返る。

 その池田からは先週、サプライズプレゼンドをもらった。時松の26歳の誕生日がフジサンケイ3日目の6日(土)で、池田は右足大腿(だいたい)二頭筋のケガで初日の前に棄権していたが、時松を喜ばせるためにわざわざコースに足を運んでくれたという。

 「うれしかったですね。昼過ぎくらいにあがったら、大将(池田)がいらっしゃってて。おめでとうと言ってもらいました」

 今週頑張りたい理由は他にもある。実は大会前の9日にゴルフメディアの企画で、仲のいい浅地洋佑らと「生涯で一番高額の買い物」をすることになり、高級ショップが並ぶ銀座を訪れた。そこで選んだのがロレックスの時計。「180万くらいしました。新古品みたいな。廃版らしいんですが、僕が(将来)ホームレスになったくらいの年に売れれば…。決め手は(お店の担当の)廃版だからっていう言葉でした」と笑いながら話した。

 大きな出費をカバーするためにも今週はいつも以上に気合も入っている。「(この試合は)不得意じゃないと思うので。それをプラスに考えて。来週(試合で)韓国に行くので、また費用もかかるので」とモチベーションは上がっている。

続きを表示

2019年9月12日のニュース