幕下・玉木が十両昇進へ前進 朝青龍のおい・豊昇龍は初の負け越しに涙

[ 2019年7月20日 16:14 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2019年7月20日    ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所14日目>玉木(右)にはたき込みで敗れ、負け越した豊昇竜(撮影・中村 与志隆)
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 幕下上位で、次の秋場所(9月8日初日、両国国技館)の十両昇進の可能性をかけた3勝3敗対決は、東幕下3枚目・玉木(26=高砂部屋)が制した。元横綱・朝青龍のおいで西幕下2枚目の豊昇龍(20=立浪部屋)に立ち合いから攻め込まれたものの、はたき込んだ。

 玉木は「うれしいです」と頬を緩めた。今場所は2連勝スタートも3連敗。精神的に追い込まれそうな状況で、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)に食事に誘われて励まされた。「先場所も連敗した。ダメなら次の場所で」と開き直り、師匠の思いに応えて勝ち越した。三重県伊勢市出身で「地元が近いので、うれしい」と“準ご当地”名古屋場所で十両昇進に前進し喜んだ。近大で一緒に汗を流した同学年の朝乃山(高砂部屋)は夏場所で平幕優勝を飾った。「朝乃山関は優勝しているんで…」。堂々とライバル心を口にできるよう、まずは番付で追いつかなければならない。

 一方の豊昇龍は勝ち越しに王手をかけてから2連敗。デビュー10場所目で初めて負け越し、おじの元横綱・朝青龍に並ぶ初土俵から10場所での十両昇進の可能性は消滅した。敗れた際に右手を土俵にたたきつけ、悔しさに目を潤ませながら花道を引き揚げた。会場を去る際は報道陣の質問に「すいません、すいません」と多くを語らなかった。

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2019年7月20日のニュース