【丸山茂樹 メジャー基準】稲森 タフなコースでもティーショット安定

[ 2019年7月20日 06:00 ]

米男子ゴルフツアー 全英オープン第1日 ( 2019年7月18日    北アイルランド ロイヤルポートラッシュGC=7344ヤード、パー71 )

全英オープン第1日 12番、ティーショットを放つ稲森(撮影・沢田 明徳)
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 68年ぶりに全英オープンの舞台となったロイヤルポートラッシュは、従来のリンクスコースとはやや趣が異なる。グリーンが砲台で間口が狭く、手前から40、50ヤード転がして何とか乗せるというリンクス特有の攻め方はなかなかできない。ティーショットをラフに外すと、アプローチのことまで考えた上でセカンドを打つ必要がある。

 そんなタフなコースで稲森が初日1アンダーで回ってきた。彼は4年連続で日本ツアーのフェアウエーキープ率1位に輝いたようにティーショットが安定している。スイング中に無駄な動きが少なく、バックスイングで上げた右手の角度が変わらないままダウンスイングで下りてくる。パワーヒッターではないがクラブのリリースがとてもいい。12番で長いパーパットを沈めたように、この日はパットの状態も良かった。初出場にもかかわらず、目まぐるしく天気が変わる難しい状況の中でよく頑張っている。

 注目の松山はドライバーショットが非常に良かった。しかし、この日はパットが思ったほど決まらなかった。ミドルパットは凄くいいストロークをしていたが、ショートパットをプッシュしたり引っ掛けたりしていた。原因はメンタル面だと思う。ただ、彼は一つかみ合えば爆発的なスコアを出せる。ショットが良くなっていると、自分で言っているのも心強い。初日イーブンなら悪い位置ではない。(20年東京五輪日本代表ヘッドコーチ、プロゴルファー)

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2019年7月20日のニュース