【玉ノ井親方 視点】千秋楽の横綱決戦は鶴竜に分

[ 2019年7月20日 21:33 ]

<大相撲名古屋場所14日目>御嶽海(右)を寄り切り、1敗を守った鶴竜(撮影・中村 与志隆)
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 結びの一番前で取った鶴竜は、立ち合いの踏み込みが良かった。当たってすぐに右を差そうとしたところを御嶽海にのど輪で振りほどかれたが、そのまま押して右四つの形になり寄り切った。

 前日の友風戦は当たってからの出足がなく、はたかれて手痛い黒星を喫した。その反省を生かし、この一番はしっかり足が前に出ていた。踏み込んでから差す、もしくはまわしを取るという、取組前から心掛けていた通りの理詰めの相撲が取れていた。

 一方、1敗で並んでいた白鵬は琴奨菊に一方的に敗れた。まともに当たっていったが、少し腰が高くなっていたため左上手の位置が深かった。逆に琴奨菊はすぐに二本入り、その後の攻めも速かった。琴奨菊とは通算63回目の対戦。事前の戦績は56勝6敗と横綱が圧勝していたが、お互いにどんな相撲を取るか知り尽くしているだけに、ちょっとしたタイミングの違いで展開が変わってしまった。それが相撲の怖さということだろう。

 あすの千秋楽は白鵬が右四つ、鶴竜はもろ差しを狙いでくると予想している。過去の実績を比べると白鵬の方が上回っているが、今場所の相撲内容を見る限り、1差リードしている鶴竜に分があると見ている。(元大関・栃東)

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