モンストGPアジア王者にどんどんススムンガ、初出場初優勝の快挙

[ 2019年7月20日 05:30 ]

優勝賞金4000万円を獲得したどんどんススムンガ(左から)ぴよまる、グヲタ、おりがみ、ごーず
Photo By 提供写真

 モバイルゲーム「モンスターストライク」のアジア王者を決めるeスポーツ「モンストグランプリ2019アジアチャンピオンシップ」(賞金総額1億円)の決勝大会が14日、千葉・幕張メッセで行われた。10チームで争われたトーナメント戦ではどんどんススムンガ(中部Bブロック代表)が初出場で初優勝。優勝賞金4000万円を獲得した。

 その瞬間、静まりかえっていた約8000人の観衆が沸とうした。どんどんススムンガとCats(キャッツ)が相まみえた決勝戦、第1ゲームの5投目。主将のぴよまるがはじいた雪女こゆきはカベで反射すると、敵ボスの弱点に着弾。ドンピシャのマッチショットで難敵を瞬殺し、先行していたキャッツから鮮やかに10投フィニッシュの逆転勝利を挙げた。一気に勢いづいたチームはそのまま2―0でストレート勝利。「初めての幕張で流れに乗って、そのまま優勝までいけました」(ぴよまる)。高々とトロフィーを掲げた4人に黄金の紙吹雪と称賛の拍手が降り注いだ。

 グランプリ決勝ではライバルたちも予期していなかったこゆきを主軸にした編成。ぴよまるが1投目に画面上部にキャラクター配置したときは、観衆も意図をはかりかねてざわついた。これが勝負手の伏線。解説者たちもライブ動画で「こんな(マッチショット)のどうやって見つけたんだ…」と絶句した会心の一撃につながった。

 13年にサービスインし、全世界でのユーザーは5000万人、総ログイン時間は47億時間。攻略し尽されていてもおかしくないはずのファンの支持を受け止めても、モンストの可能性はなお無限大に広がっていることを新王者が示した。

 ぴよまるによると、このショットはチーム4人に加えて、やはり決勝大会進出を目指していたあるプレーヤーと考案したという。ぴよまるは名前こそ明かさなかったものの「その人も負けて悔しい思いがある中で、頭を悩ませるボクたちと一緒になって考えてくれました」と、最大限の敬意と感謝を示した。

 ベスト4に付与されるプロライセンスの獲得を最大の目標にしていた今大会。晴れてプロになるだけでなく、駆け足飛びで頂点にも立った。次の目標は、昨年に続いて開催が有力視されている今秋のプロツアー。「モンストをどんどん発展させていきたいです」(ぴよまる)というチーム全員の思いをつなげるべく、どんどんススムンガはネクストステージに視線を向けている。(内匠 俊頌)

 【どんどんススムンガの3選手の話】
 ▼グヲタ 自分たちのプレースタイルで勝ててうれしかったです。
 ▼おりがみ やっとプロになることができました。
 ▼ごーず プロライセンスを持つとプロツアーにも参加できるし、いろいろな面で可能性が広がると思っています。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月20日のニュース