稲森 予選突破へ一直線「曲げない男」粘って1オーバー

[ 2019年7月20日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 全英オープン第2日 ( 2019年7月19日    北アイルランド ロイヤルポートラッシュGC=7344ヤード、パー71 )

全英オープン第2日 2番、ティーショットを放つ稲森(撮影・沢田 明徳)
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 第2ラウンドが行われ、20位から出た初出場の稲森佑貴(24=フリー)が1バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの73と踏ん張り、通算1オーバーで予選2日間を終えた。アマチュアの金谷拓実(21=東北福祉大3年)は71で回って通算2オーバー。タイガー・ウッズ(43=米国)は70で回り通算6オーバーだった。

 「粘り」のゴルフで奮闘した。稲森がプレーした午前中は、微風と時折晴れ間ものぞく穏やかな天候となり、安定したショットでパーを重ねていった。この日初めてフェアウエーを外した5番も2打目をグリーンに乗せて堅実なプレーを続けた。11番までパーを重ねると12番でこの日初バーディーで2アンダー。だが、激しい雨が降りだした後半は、14番でダブルボギーを叩くなど苦しんだ。それでも難関の18番でパーをセーブし、通算1オーバーで2日間を終えた。

 第1ラウンドは3バーディー、1ボギーをマーク。日本勢8選手のなかで唯一、アンダーパーの70で回った。それでも「上がりの3ホールで2つ簡単に落としてしまった。今は満足より、悔しい気持ちが勝っている」と吐露した。

 国内ツアーでは「日本一曲げない男」の異名を持ち、昨年まで4年連続でフェアウエーキープ率1位に輝く。深いラフや難しいバンカーが随所に顔をのぞかすリンクスでは、フェアウエーキープが絶対条件だが、「針の穴に糸を通すような気持ち」で持ち味を発揮した。14ホール中10ホールでフェアウエーをキープし、71・4%は出場選手平均(61・36%)を上回った。出場選手中1位の92・86%だった朴相賢(韓国)と同組だったことも幸いし「朴選手に刺激を受けたところもありました」と話した。

 「第2ラウンドは同じミスをしないように」と臨んだが、後半の雨に苦しんだ一日となった。

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2019年7月20日のニュース