東洋大 往路連覇もまた失速3位、酒井監督「紙一重…」

[ 2019年1月4日 05:30 ]

第95回箱根駅伝復路 ( 2019年1月3日 )

涙を抑えきれない東洋大の山本(左)と西山(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 【総合3位 東洋大】2年連続で復路に悪夢が待っていた。往路優勝の東洋大は2位東海大に1分14秒差でスタート。6、7区で差を詰められ、8区で2位に転落した。最終区では往路で5分30秒差をつけた青学大にも抜かれ、無念のフィニッシュ。11年連続3位以内は死守したが、5年ぶりの頂点を逃した酒井俊幸監督は「優勝を狙っての3位は残念。紙一重の勝負だと痛感した」と口をかんだ。

 7区の小笹主将は12月に右膝を負傷。患部をかばって練習を重ねた影響でできた両足のマメが、レース中につぶれるアクシデントに見舞われた。1分8秒のリードを4秒まで縮められ「1分以上の差でたすきをつなぎたかったが、後半ペースが上がらなかった。力不足」と涙。逆転を許した責任を背負い込んだ。

 昨年も往路優勝しながら復路で失速して2位。悲劇は繰り返したが、今大会は東海大に逆転を許す間の6区の今西、7区の小笹、8区の鈴木は全員区間3位と及第点の走り。9区の中村の区間19位、10区の大沢の区間10位は誤算だったとはいえ、力負けした感が強い。1区区間賞の2年生の西山は「東海大の黄金世代に負けないように何かを変えないといけない。来年こそは優勝したい」と前を向いた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年1月4日のニュース