東福岡の“陸王”志気 快足魅せた3トライ! 6大会連続4強&県勢150勝

[ 2019年1月4日 09:59 ]

第98回全国高校ラグビー大会第5日・準々決勝   東福岡40-12長崎北陽台 ( 2019年1月3日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<東福岡・長崎北陽台>前半7分、東福岡・志気は独走トライを決める(撮影・大森 寛明)
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 準々決勝4試合が行われた。東福岡は長崎北陽台との九州対決に40―12で快勝。WTB志気陸王(りくお・2年)が3トライの活躍で6大会連続の4強入りと県勢通算150勝に貢献した。抽選により5日の準決勝は桐蔭学園(神奈川)とAシード対決だ。

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 名は体を表す。その言葉通りだ。「ライオンのような堂々とした子になってほしい」。そう願いを込め両親から「陸王(りくお)」と名付けられた東福岡のWTB志気が花園のピッチを駆け回り、3トライを挙げて4強をたぐり寄せた。

 快足ぞろいのバックス陣でも50メートル5秒8は最速。中学時代はラグビースクールと同時に学校の陸上部にも所属。14年に全国大会、ジュニアオリンピックの4×100メートルリレーで福岡代表として3位に貢献したこともある。走力を生かした見せ場は前半7分だ。「(ボールをもらった時に)自分の感覚でトライまでいけるなと思った」。自陣の右中間10メートル付近で相手がノックオン。このボールをSO吉村から受け、華麗なステップで相手守備4人をかわし、トップスピードに乗る。最後はインゴールまで50メートルを独走。7点差に迫られた後半13分、同31分は相手の戦意をくじくトライを決めた。

 1年生だった前回大会もベンチ入りし、途中出場でトライを奪った。名前と同じ題名のドラマ「陸王」がテレビ放映されていた影響もあり注目の存在に。しかし悔いが残る。準決勝の東海大仰星戦(大阪)は後半にインゴールまであと1メートルに迫りながらトライを奪えず、チームは敗れた。「悔しかった。完全に当たり負け。残り1メートルでも取れる選手になろうと思った」。スピードを磨き、筋力トレーニングにも力を入れて捲土(けんど)重来を期した。

 準決勝は桐蔭学園と対戦する。昨春の選抜大会では34―40で苦杯を喫し、リベンジの機会が訪れた。「自分が取れるところはしっかり取りたい」。志気は残り2戦も“陸王”になる。(杉浦 友樹)

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2019年1月4日のニュース