奥原「東京五輪へ全てささげたい」プロ転向、太陽HDと契約

[ 2018年12月28日 05:30 ]

プロ転向を表明したバドミントン女子シングルスの奥原
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 リオ五輪のバドミントン女子シングルスで銅メダルを獲得した奥原希望(23)が27日、都内で会見を行い1月から化学メーカー「太陽ホールディングス」と2年のスポンサー契約を結びプロ転向することを発表した。「東京五輪へ全てをささげたい」。異例の決断に決意をにじませた。

 今季、年間250日以上の代表活動をこなした奥原は右肩や両膝に古傷を持つ。今年まではリーグ戦なども出場していたが個人活動専念で空く時間を休養や個人練習に充てることができる。都内の体育館を拠点としリオ五輪の女子コーチで現在はNTT東日本の佐藤翔治コーチ(36)の指導を受ける予定。同チームに所属する桃田賢斗(24)と合同練習が実現する可能性がある。

 約6年を過ごした日本ユニシスは今月末で退社。「感謝の気持ちでいっぱい」と涙の決別となったがプロ転向は大きな意味を持つ。「これからの子たちの新たな道の一つとして、選択肢を広げられれば」。東京五輪の金メダルへ、奥原の新たな挑戦が始まる。

 ▼バドミントン東京五輪への道 男女シングルスの出場枠は各38人。19年4月29日から20年4月26日の1年間の世界ランキングの上位者が出場できるが、各国の上限は2枠。世界選手権や世界ツアーでポイントを稼ぎ20年4月30日に発表される世界ランク上位2人が日本代表となる。日本の女子シングルスは奥原のほか山口茜(再春館製薬所)、高橋沙也加(日本ユニシス)、大堀彩(トナミ運輸)らが争う。

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2018年12月28日のニュース