白人の審判が黒人の高校生レスラーに断髪を強要 動画公開後に批判殺到

[ 2018年12月28日 13:38 ]

ドレッドヘアを切られるジョンソン選手(AP)
Photo By AP

 米ニュージャージー州で行われた高校生のレスリングの試合で、白人の審判が黒人の選手に対してドレッドヘアを切るように指示。コーチがハサミで髪の毛を刈る動画が投稿され、「人種偏見だ」として全米で批判と非難を呼ぶ結果となった。

 AP通信によれば、12月19日の大会でビューナ高校のアンドリュー・ジョンソン選手(16)に対し「ドレッドヘアを切るか、試合を放棄するか、どっちだ?」と迫ったのは白人のアラン・マロニー審判。黒人のジョンソン選手は髪の毛を切る方を選択して試合に臨んだ。

 ジョンソン選手は延長戦でこの試合に勝利。その後、同選手の家族は法的措置は取らない意向を示したが、地区の体育協会は「今後この審判が裁く試合には選手を出場させない」という方針を州の体育協会に伝えた。

 規則では髪の毛は耳やまゆ毛にかかってはならないとされているが、ジョンソン選手は前週に同じ髪型で試合に出場していたと言う。

 なおマロニー審判は各メディアの取材依頼に対し、一度もコメントはしていない。

続きを表示

2018年12月28日のニュース