注目選手の尾道FB高武がオールマイティーな働き 本郷に快勝

[ 2018年12月28日 16:47 ]

第98回全国高校ラグビー第2日・1回戦   尾道40―12本郷 ( 2018年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 尾道・本郷>前半、タ力強い突破を見せる尾道・高武(撮影・北條 貴史)  
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 尾道(広島)のFB高武俊輔(3年)が神出鬼没的に動いて難敵の本郷(東京第2)をかく乱した。SOに入ったり、時にフォワード的な動きをしたりと、まさにオールマイティーな存在。さらに左足のキックの飛距離、精度も目を見張る物があった。GKは6本中5本を成功させた。太腿にテーピングを巻き、ラインアウトの「ジャンパーもします」と言うのだから、恐れ入る。

 「自分たちのディフェンスを積極的に出そうと個々と崖真下。1人ずつ体を当てられたことが、こういう得点に結びついた思います」

 持ち味の守備で本郷の展開を封じたからこそ、得点につながったと強調した。5月から3カ月間、ニュージーランドへ留学。強豪校の指導者にスカウトされ、ラグビー王国に挑むことになった。

 「ニュージーランドでバックスのプレーが伸びた。オフロードパス(タックルを受けながら渡すパス)もうまくなったと思う」

 昨年までは尾道でNo・8をしていたが、本場でもまれてバックスとしての技術が飛躍的に上がった。この日もプレーで存在感を見せた高校日本代表候補。学業も優秀で、慶大に進学する。誰もが認めるチームの大黒柱。しかし、今年度で退任して倉敷高(岡山)へ移る梅本勝監督は「片手でボールを持ったり、雑」と手厳しかった。

 2回戦は石見智翠館(島根)との中国対決。エースは「1人1人が責任感を持って体を張れば」と、あれだけ光った攻撃のことは口にせず、守備を最大のテーマに挙げた。

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2018年12月28日のニュース