大阪朝鮮高 日川との熱戦制し初戦突破 2回戦で報徳学園と激突

[ 2018年12月28日 13:26 ]

第98回全国高校ラグビー第2日・1回戦   大阪朝鮮29―14日川 ( 2018年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<大阪朝鮮高・日川>大阪朝鮮高が熱戦を制し快勝発進
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 大阪朝鮮高が逆転で日川を下し、チームが目標に掲げるベスト8入りへ苦しみながらも一歩前進した。大阪朝鮮高は7―7の同点で迎えた前半19分、敵陣10メートル付近から相手ラインアウトのボールを鋭い出足で奪い、ロック尹礼温(ユン・レオン=2年)が左中間に勝ち越しのトライを挙げた。先に反撃のトライを許した後半も18分、21分と高校日本代表候補のCTB李承信主将(リ・スンシン=3年)が力強いステップで立て続けにトライを奪い、勝利を引き寄せた。

 「みんな緊張して試合の入りが悪かったですね。思うようにいかない部分が多かったですけど、後半からはシンプルに基本プレーをやっていこうとみんなで話しながら切り替えました。そうしたらスペースも広く見えるようになって」

 こう初戦を振り返る李承信主将には2人の兄がいる。長兄・承記(スンギ=法大4年)、次兄・承ヒョ(スンヒョ=帝京大2年)。ともに大阪朝鮮高FWとして花園に出場。主将も務めた。過去2年、聖地とは縁がなかった承信にとって2人の兄に並ぶ初の大舞台はほろ苦いものだったが、30日の2回戦はBシードの報徳学園(兵庫)が相手。挑戦者として臨む次戦は初戦のような重圧とは無縁。グラウンドを広く使った本来の朝高ラグビーの実践へ修正点は見えている。

 今夏の合同練習中の負傷で体の自由を失ったロック朴開仁(パク・ケイン=3年)は現在も入院中。「自分の分まで頑張ってくれ」と花園に送り出してくれた朋友が負傷後、初めて病院を出て次戦、花園での応援を希望しているという。「開仁の前で恥ずかしいプレーはできません。勝って元気づけたい」とはプロップ崔暢賢(チェ・チャンヒョン=3年)。負けられない一戦が続く。

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2018年12月28日のニュース