石見智翠館・落 ビューティフルパスで勝利導く

[ 2018年12月28日 16:05 ]

第98回全国高校ラグビー第2日・1回戦   石見智翠館34―7秋田中央 ( 2018年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<石見智翠館・秋田中央>熱戦を展開する両校フィフティーン
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 石見智翠館のSO落和史(3年)がビューティフルパスを見せた。5―7で折り返して入った後半開始直後。22メートルでボールをもらうと、ラインブレーク。ゴール前で相手に絡まれたところで、背後に走り込んできたCTB佐藤友亮(3年)にノールック気味にポンと浮かせて渡し、トライにつながった。10―7と逆転し、この後は前半の苦戦が嘘のように攻め続けた。

 「ああいうパスは得意です」

 サラリと言ってのけた司令塔は、背面パスもトリッキーなパスもOKという器用なタイプ。しかし、周囲を生かすことことに重きを置いてきたため「去年はパサーだった」と、後悔気味に振り返る。「スタンドオフはパスという固定観念があった」と、自分で仕掛ける機会がほとんどなかった。それでは相手の脅威にならないと、今年の夏からプレースタイルを変えた。

 1回戦の後半はランで次々と秋田中央ディフェンスを突破した。成果が形に表れて誇らしげ。「やってきたことと、相手の弱みがちょうどコミットした。チームを引っ張れてよかった」。シード漏れの強豪には、パスもランもお任せの10番がいる。 

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2018年12月28日のニュース