元ジャパン霜村監督率いる桐生第一が110得点で花園初勝利

[ 2018年12月28日 13:55 ]

第98回全国高校ラグビー第2日・1回戦   桐生第一110―0米子工 ( 2018年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<米子工・桐生第一>前半、タックルをジャンプでかわし突進する桐生第一・斉藤(撮影・後藤 正志)
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 強烈な“花園デビュー”だ。初出場の桐生第一が米子工に110―0の大勝。元日本代表のバックス霜村誠一監督(37)は就任4年目で、うれしい全国1勝を挙げた。

 「(点数は)想像していないです。県決勝の映像を見たら、(米子工)はモールが強かったり、ランナーに勢いがあった。そこを抑えようと練習してきた。僕が思った以上に、選手が力を出してくれた」

 教え子の健闘を称えた元トッププレーヤー。東農大二―関東学院大―パナソニック(三洋電機)と強豪を歩み、日本代表キャップ数6を持つ。現役中に保健体育の教員免許を取り、引退後に現在の学校の教壇に立った。

 フッカーらしからぬ軽やかな動きで4トライを挙げた明光棟吾(3年)は「先生は日本一を何回も経験している。そうした経験を教えてくれるのがうれしい」と語る。練習前には必ず「主体性が大事」と説かれるという。悪いプレーがあると、練習を止めて集まるが、霜村監督がそこで指示を出すことは珍しく、「自分たちでコミュニケーションを取って修正します。考えることが大事なので」と答えを導いてきた。次戦はBシードの常翔学園(大阪第3)。元ジャパンの教えを胸に、強豪に挑む。

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2018年12月28日のニュース